チェ・ドンウク前検察総長の‘婚外子疑惑’と関連して<韓国放送>(KBS)が<朝鮮日報>系列の総合編成チャンネル(総合編成)<TV朝鮮>の報道を大々的に受けて報道するや韓国放送記者たちが反発している。 全国言論労組韓国放送本部(新労組)は「政権のスポークスマンを自任するだけでは足りなくて、今や朝鮮日報の2中隊にまで転落した」とより強力に批判し、韓国放送記者協会も対応に着手した。
韓国放送は30日<ニュース9>でチェ前総長と関連して4つのタイトルで報道した。この内トップを占めた‘イム女性の家政婦 "チェ・ドンウク婚外子は事実" ’というチェ前総長の婚外子だという疑惑が提起された児童の母親の家で仕事をしたイ・某氏が‘チェ前総長の息子に間違いない’という証言をしたという内容を報道した。 この内容を最初に報道したTV朝鮮の放送内容をほとんどそのまま引用し、画面もやはりTV朝鮮の画面を持ってきて使った。 ‘ "イム女性、子供の父親について口外するなと脅迫" ’というタイトルでも "イ氏はチェ前総長の就任一ヶ月余後、イム氏から脅迫された" というTV朝鮮の報道内容をそのまま報道した。
更にTV朝鮮の疑惑提起を "事実無根" といったチェ前総長の反応を別のタイトルで報道したりしたが、その次の‘デスク分析’では "今回のチェ・ドンウク総長事態は婚外子問題から始まりました。 総長個人の道徳性と関連して退いた初めての事例" として、チェ前総長の婚外子疑惑を事実と断定する態度を見せた。
同日<文化放送>(MBC)<ニュースデスク>はTV朝鮮のイ氏インタビュー内容をチェ前総長の退任式のニュースに続いて報道し、両者の立場を並べて報道した。 SBSの<ニュース8>もやはり、チェ前総長の退任式ニュースを伝えた後にTV朝鮮の報道内容と "事実無根" というチェ前総長の反応を並べて伝えた。
韓国放送新労組公正放送推進委員会は1日 「イム・チャンゴン(報道本部長)、キム・シゴン(報道局長)の二人はKBSニュースをどこまで墜落させるのだろうか?」という題名の‘ニュースモニター’で "韓国放送記者がただの一行も取材していない内容であるにもかかわらず、他の言論の報道をそのまま書き写してトップで2つのタイトルを報道したケースは、韓国放送が公営放送としてニュースを始めて以来初めてではないかと思う" と明らかにした。 朝鮮日報やTV朝鮮はチェ前総長と訴訟を行ったり訴訟をすることがありうる当事者であるだけに、報道内容について事実確認を経なければならないのに、 "何らの検証もせずに事実上の再放送をした" ということだ。
また、新労組は「一線取材記者が‘チェ前総長の反論とTV朝鮮の報道内容を一つのタイトルで同時に扱わなければならない’と提案したが無視された」と伝えた。
韓国放送記者協会も今回の報道に問題点があると見て、協会次元の対応を準備していると明らかにした。
韓国放送側はこのような反発に対して立場を明らかにしていない。
チェ・ウォンヒョン記者 circle@hani.co.kr