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バス運転 推定患者 感染経路 不確実…‘フルA’ではないかも

原文入力:2009-05-02午前01:40:43
‘2次感染’ 1人は自動車の中30~50㎝距離 1時間 同乗
同一宗教施設で密接接触しなかった40人は ‘無症状’

キム・ヤンジュン記者,キム・ソヨン記者

←豚肉試食 ハン・スンス国務総理(右側)が1日昼、ソウル,鍾路1街のある豚肉専門飲食店でサムギョプサル(三枚肉焼き)を食べている。この日の豚肉試食昼食行事は国産豚肉の安全性を広報しようと用意された。 パク・ジョンシク記者anaki@hani.co.kr

保健当局がビリッと緊張している。国内で ‘2次感染’ 事例が初めて確認され仁川国際空港を利用する乗客から感染したと見られる推定患者が新しく現れたためだ。幸い推定患者3人とも健康状態は良好だと保健当局は明らかにした。

■また別の推定患者,感染経路は?
1日新しく推定患者と判明した57才の男性は先月24日から軽い熱,せき,頭痛などがあり、27日医院を経て29日保健所でインフルエンザ確認検査を受けた後に推定患者として確認された。この男性がどのように感染したのかはまだ ‘ミステリー’ だ。ただしこの男性が仁川国際空港から仁川,南洞区に通うバスの運転手であるため空港を利用する乗客から移った可能性があると見ている。問題はこの男性が多くの乗客と接触し感染をまき散らし流行程度がどれくらい大きくなるのか予測しにくいということだ。

この患者は29日から自宅に隔離され、推定患者として確定した1日明け方国家指定病院に移された。この男性は一人暮らしで家の近所2人の隣人と身近に接していると保健当局は伝えた。保健当局は職場同僚など周辺の人々を調査したが異常症状を示した人はいなかったと明らかにした。だがこの男性の感染経路を明らかにできなければ ‘地域社会に伝播が広範囲になされている可能性’ を排除できなくなる。

新種フルとは別個に最近流行しているインフルエンザが変化を起こし症状が現れたのかも知れない。イ本部長は「春季インフルエンザ流行期が終わる頃、2~3件の変種が発見されたりする」と話した。

←新種インフルエンザ ‘2次感染’ 推定患者 発生状況

■ 2次感染患者
2次感染したと判定された女性(44・京畿)は先月26日メキシコから帰国した初めての推定患者(51・女)とわずか30~50cmの距離で1時間以上一緒にいたと確認された。仁川国際空港から車に乗り京畿地域の宗教生活施設に来る間ずっと一緒にいたのだ。自動車は密閉された空間で狭く伝染が起きやすい。チョン・ビョンユル疾病管理本部伝染病対応センター長は「最初の推定患者と車に一緒に乗って移動したので2次感染を疑う」と話した。

初めての推定患者が留まった宗教施設には40人が一緒に暮らしており、2次感染患者が更に増えるのではないかという憂慮が出ている。幸い初めての推定患者が去る28日に国家指定病院に隔離される前まで一人で部屋を使っており、食べ物も指定された一人が届けるなど初期対応が上手かったという。前センター長は「施設の中では推定患者と密接に接触した人はいないものと見られる」として「他の居住者の中で発熱,せきなどの症状を示す人はいない」と話した。

■推定患者 症状は良好
1日現在、推定患者3人は風邪を病んだ後のように症状がきれいに良くなったと保健当局は明らかにした。こういう状況ならば推定患者がさらに出てきても深刻な水準には広まらないという展望が優勢だ。チョン センター長は「深刻な症状が現れないならば普通に流行する季節性インフルエンザと大差ないと見ることができる」と話した。

メキシコを除くヨーロッパなど他国の状況も我が国と似ている。世界保健機構側でも今回のインフルエンザ ウイルスが人間に伝播すると同時に毒性が大きく落ちたと見ることができるという見解が出ている。

キム・ヤンジュン医療専門記者,キム・ソヨン記者himtrain@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/352876.html 訳J.S