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ソウル警察庁、国家情報院コメント捜査結果 発表前に‘シナリオ謀議’

登録:2013-09-06 21:36 修正:2013-09-06 23:33
検察、公判で幹部業務日誌 公開
"17日に弁舌さわやかな女性が発表"
"ID・ニックネーム いくつ明らかにしなければならないか"
証拠分析が出てくる一日前に会議
去る16日‘国家情報院国政調査’聴聞会に出席したキム・ヨンパン前ソウル地方警察庁長官. イ・ジョンウ先任記者

 キム・ヨンパン(55)前ソウル地方警察庁長官らが昨年大統領選挙を控えて国家情報院コメント事件を縮小・隠ぺいして発表するため、証拠分析が終わってもいない状態で捜査結果の発表日をあらかじめ決めるなど、事前に謀議した証拠が新たに公開された。

 6日ソウル中央地裁刑事21部(裁判長イ・ポムギュン)審理で開かれたキム前庁長の公職選挙法違反容疑第3回公判で、検察は昨年12月15日 国家情報院コメント事件中間捜査結果発表シナリオを作るために集まったソウル警察庁幹部らの会議内容が記録された業務日誌を証拠として提出した。

 キム・某当時企画室長の15日付業務日誌ノートを見れば、 "17日にブリーフィングをすることにして、発表は女性で弁舌さわやかなキム○○警長が行うことに決める" と記録されている。 これはキム前庁長が一貫して「国家情報院職員キム・ハヨン氏のコンピュータ証拠分析結果が16日に出てきて、直ちに報道資料を配布した」と主張したことと矛盾する。

 会議参席者らはシナリオを作る過程で "(水西(スソ)警察署クォン・ウンヒ)捜査課長と検察を無視したものと映りかねない" "IDとニックネームを明確にいくつ明らかにしなければならないのか" 等、詳細な部分まで準備したことが明らかになった。

 検察はまた 「キム・某当時デジタル犯罪捜査チーム長は、分析が終わっていないのに(ソウル警察庁)捜査部長と捜査課長から指示を受け、あらかじめ分析報告書を作成しておき(犯罪疑惑がないという)結果を前提に予想質問・答弁書を作成していたことも確認された」と話した。

 デジタル分析官は検察調査で中間捜査結果発表の直前である16日夜9時~9時15分にデジタル証拠分析結果報告書を作成し始めたと述べた。 しかし検察はこの日の法廷でこれらのメッセンジャー内訳に関する捜査結果を公開して、16日朝6時以前にすでに分析結果報告書草案および予想質問・答弁書が作成され修正作業が進行していたと明らかにした。

 当初デジタル犯罪捜査チーム長は、中間捜査結果発表後‘疑惑事実が発見されなかった’という証拠分析報告書の真偽に疑惑が提起されて、分析官たちから‘疑惑事実関連コメントの痕跡がない’という確認書を一括提出させた。 しかし検察によるソウル警察庁押収捜索の結果、一部の分析官は国家情報院職員キム・ハヨン氏のコンピュータを分析した結果、インターネット接続掲示文が確認された事実を記載したファイルを保管していたことがわかった。 別の分析官二人が同じ分析内容が入ったファイルを削除した痕跡も発見された。

イ・ギョンミ、キム・ソンシク記者 kmlee@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/602498.html 韓国語原文入力:2013/09/06 21:07
訳J.S(1327字)

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