原文入力:2009-04-30午前12:57:36
パク・ヒテ体制 死亡宣告” 指導部交替など派閥葛藤 大きくなる模様
シン・スングン記者
←パク・ヒテ代表(前列中央)等、ハンナラ党指導部が29日夜ソウル,汝矣島の党事務所開票状況室で深刻な表情で開票放送を見守っている。 キム・ポンギュ記者bong9@hani.co.kr
与野党が政治的死活をかけて総力戦を繰り広げた4・29国会議員再選挙がハンナラ党の惨敗、野党と無所属の善戦で終わった。これに伴いイ・ミョンバク大統領と執権ハンナラ党の国政運営動力は弱くなり、相対的に民主党と民主労働党,進歩新党など野党圏の声が大きくなるものと見られる。
特に今回の選挙で首都圏の富平と始興(市長補欠選挙),蔚山,北区の有権者らが「経済を生かせるように与党候補を選んでくれ」というハンナラ党の呼び掛けにも「イ・ミョンバク政府審判論」を前面に掲げた民主党と進歩新党候補を選択したことは、イ・ミョンバク政府に対する牽制心理が発動したものと評価される。さらに慶州で‘親パク・クネ’を自認するチョン・スソン無所属候補が親イ・ミョンバク系統核心のチョン・ジョンボク候補を圧倒的票差で締め出し親与指向有権者たちさえイ・ミョンバク政府の国政運営方式に強い不満を表出したと分析される。
政治コンサルティング ‘ミン企画’のパク・ソンミン代表は「今回の選挙はイ・ミョンバク政府とハンナラ党に反感を持った野党圏指向の有権者が結集して、親与指向の有権者は‘イ・ミョンバク大統領には政治的勝利をもたらしたくない’という感情を表出して、分裂する流れを確認させてくれたもの」としながら「これから有権者のこういう選択が加速化し政治的流動性はより一層強まるだろう」と展望した。
ハンナラ党は4・29補欠選で最悪の成績表を受け取り混沌の中に陥った。パク・ヒテ代表などハンナラ党はこの日午前まで5ヶ国会議員再選挙地域中で慶州と富平で勝つという楽観的な展望を出していた。しかし国会議員再選挙で ‘0対5’ 惨敗が現実となり来年地方選挙の前哨戦と評価された始興市長補欠選挙まで敗北し、指導部責任論がふくらむなど論議が本格化した。
ハンナラ党の首都圏のある重鎮議員は「パク・ヒテ代表中心の現指導部は政治的死亡宣告を受けた」として「指導部交替のための早期全党大会要求が提起されるほかはないだろう」と話した。嶺南圏のある再選議員も「このまま行けば10月補欠選はもちろん、来年の地方選挙も惨敗する」としながら「パク代表をはじめとする指導部が決断をしなければならない」と辞退を主張した。
しかし大統領府とハンナラ党内親イ・ミョンバク系統は ‘代案不在論’ を理由に当分パク代表体制を維持するという意が強く、パク・クネ代表側も党内紛が早期に触発されることに負担を感じており、指導部責任論は‘茶碗の中の台風’に終わる可能性も排除することはできない。親イ直系の安国フォーラム出身のある議員は「パク代表辞退論が全面化されるのは親イ系はもちろん親パク系統も負担がとても大きく、現在としてはパク代表のほかに代案もない」として「事務総長,戦略企画本部長など中下位党役員を交替する線で終わるだろう」と話した。親パク指向のある最高委員も「10月の補欠選結果により再び指導部引責論がふくらむはずだが、今パク代表を揺さぶっても得ることがない」として戦争拡大意思がないという意を明確にした。
しかしこういう選択は代案不在にともなう一時的休戦であるだけで、水底では派閥葛藤と権力闘争はより一層激しく展開するものと見られる。目前の5月中旬に予定された院内代表選挙を控え、親イ直系内部では「党を確実に掌握し、親パクに付和雷同する現象を遮断しなければならない」という思いが強い。反面、親パク側は「私たちは急ぐことはない。親パクを無力化する動きに固執すれば党内混乱が大きくなるだけだろう」と反発した。
さらに来年に地方選挙を控えて、いわゆる派閥間コネ作りと顔色伺いもより一層加速化されるものと見られる。嶺南圏のある初当選議員は「慶州でパク・クネ前代表の力が強大だということが繰り返し確認された」として「今後はハンナラ党議員たちはイ・ミョンバク大統領とパク・クネ前代表間で難しい綱渡りをしなければならない状況がくるだろう」と話した。 シン・スングン記者skshin@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/352532.html 訳J.S