環境・市民団体が日本政府に放射能汚染水流出に対する謝罪と対策準備を要求した。 汚染が憂慮される日本産食品に対してはわが国政府が輸入を中断しなければならないと主張した。
市民放射能監視センターと女性環境連帯、韓国YWCA等、11の環境・市民団体は1日ソウル鍾路区(チョンノグ)中学洞(チュンハクトン)の駐韓日本大使館前で‘福島原子力発電所放射能汚染廃水無断放流糾弾と日本産水産物輸入中断要求’記者会見を同時に開いた。 これら市民団体は 「福島近海の放射能汚染が厳重な現実になっているだけに、この間これを隠蔽・縮小し嘘を日常的に行った日本政府と関係機関は謝罪せよ」と要求した。
続けて市民団体らはわが国政府に日本産水産物などの食品輸入を中断しなければならないと要求した。 これら市民団体は 「日本から輸入し我が国に流通している鱈、太刀魚など水産物でも検出される放射能濃度と頻度が高まっている。 放射能汚染水の流出が確認された以上、政府は日本産水産物と食品輸入をしてはならない」と主張した。 併せて「わが国政府は現在、福島県など8県49品目に対して輸入禁止措置を取っているが、これは日本政府が自ら出荷禁止措置を下したものであり、わが国政府が先に行動したものではない」と指摘した。 パク・スンホン記者 abcd@hani.co.kr
韓国語原文入力:2013/08/01 19:52
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‘福島原子力発電所 汚染水漏出’知っていながら2年間放置
近海・周辺の井戸から高濃度放射能
東京電力、タービン接続部修理できず
"技術的に難しい" 浄化だけに汲々
日本、福島第1原子力発電所から漏れ出た高濃度放射能汚染水が、依然として海に流れ込んでいる。 原子力発電所の運営会社である東京電力が2年前に汚染水が漏れている所を確認していながら、この間放置していたためであることが分かった。 東京電力は修理が技術的に難しいと明らかにしており、海洋放射能汚染が今後も広がる可能性が高い。
1日<朝日新聞>報道によれば、東京電力は2011年4月福島第1原発2号機タービン建物地下とタービン建物外のトンネル(電気配線などが通る通路)の接続部分に穴が開き、トンネルに流れ出た高濃度汚染水が海に流れ込んだと明らかにした。 しかし東京電力は当時、汚染水が海に漏れ出るトンネルの先の部分をコンクリートで塞いだだけで、タービン建物地下とトンネル間の接続部分に開いた穴を今まで修理できなかった。 去る5月から原子力発電所周辺の監視用井戸と原子力発電所近海に放射性物質が高濃度に検出されているのは、接続部分の穴を通じてトンネルに流れ出た水が地下へ入り込んだためと新聞は伝えた。
東京電力は今回は汚染水が漏れる穴を遮断する工事の試験作業をするため準備に入った。 しかし東京電力関係者は「政府の指示で2012年5月から穴を遮断する方案を検討してきたが、技術的に難しく遮断できずにいる」と話した。 今後も作業がそれほど簡単ではないという話だ。 穴が地下にある上に、高濃度汚染水が貯まっているために人間が作業をするのも難しいためだ。 原子力発電所にはすでに汚染水が大規模に積み上げられている上に、地下水が入り込み一日400tずつ汚染水が増加している。 東京電力は増える汚染水を浄化するのに汲々としているだけで、根本的な解決法を用意できずにいる。
汚染水が一日にどれくらい地下に漏れ出ているのかについては具体的な資料がない。 東京電力側はまだ海洋の放射能汚染が原子力発電所に近い海に限定されていると明らかにした。 問題は速度が遅くとも長期にかけて放射能海洋汚染が続く可能性が大きいという点だ。 TBS放送は 「東京電力が原子力発電所周辺の土地を凍らせて氷壁を設置する作業を始めたが、この工事が終わっても汚染水漏れを遮断することは難しい可能性が高い」と1日報道した。 現時点では適当な対策がないという意だ。
東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr