"休暇シーズンなので…" 来月5日に再開
国政調査 1週間空白
証人 参考人 聴聞会は２日のみ
45日間の特別委 運営は僅か5日だけ
与党の踏ん張りに民主党は無気力
国家情報院の機関報告を非公開で行おうという与党の踏ん張り戦略で跛行に至った国家情報院国政調査特別委(特別委)が‘全て(冒頭)発言を除き全面非公開’という奇形的形態で来月5日に国家情報院の報告を受けることにした。 国政調査が今後18日しか残っていない状況で、1週間何の日程もないという話だ。 セヌリ党は28日このような内容を野党と合意して「天候も暑いのに特別委の委員だけが仕事をしている」として、休暇シーズンに特別委を開くことができないという意向を明らかにし、野党は「国政調査という大切なものを守るためのソロモンの選択に出てくる母親の心情」でセヌリ党の要求を受け入れたと慰めた。
特別委与野党幹事であるクォン・ソンドン セヌリ党議員とチョン・チョンレ民主党議員はこの日午後ソウル汝矣島(ヨイド)の国会付近で非公開会合を行い、去る26日のセヌリ党特別委委員の不参加とナム・ジェジュン国家情報院長の欠席で失敗に終わった国家情報院機関報告を5日午前10時に実施することで合意した。 争点となった国家情報院機関報告方式は、国家情報院長の挨拶と幹部紹介、与野党2人など計4人に10分ずつ与えられる基調発言までを公開し、国家情報院機関報告と質疑応答は非公開とした。 中身は抜け落ち、殻だけが残ったわけだ。 また、証人・参考人に対する聴聞会は来月7・8日の２日間だけ実施し、12日に国政調査結果報告書を採択することにした。 当初与野党がそれぞれ91人と117人の証人・参考人名簿を交換したことに照らしてみれば、聴聞会もやはり大幅に縮小されて進行されるものと見られる。 さらに与野党はこの日も証人・参考人を最終合意できないまま両党幹事に委任することにした。 これに伴い、国家情報院のコメントを通した世論操作など、大統領選挙介入疑惑を明らかにする国政調査は事実上うやむやになる公算が大きくなった。
国政調査が不健全化された1次的原因はセヌリ党の‘やみくも踏ん張り’にある。 だが、民主党が得るものが殆どない合意内容に対して野党圏では‘今後やらなくとも結果がわかってしまう国政調査になった’という批判が出ている。 野党は国家情報院機関報告を事実上非公開ですることに合意しつつ、それでなくても時間に追われる国政調査日程で何の実利も得ることができなかった。 さらに来月15日までと決められた国政調査期間より３日も早い12日に国政調査結果報告書を採択することにした。 与野党が合意した日程を考慮しても国政調査期間45日間の内、特別委が運営される期間はせいぜい５日に過ぎない。 その上、野党は「特別委委員長は去る26日(国家情報院機関報告)特別委が野党単独で進行されたことに遺憾表明する」という合意を通じて、与党と国家情報院が負わなければならない責任まで分け合った。
民主党は国家情報院国政調査正常化のためにセヌリ党の要求を大幅に受け入れたという点を認めながらも、正常化のためにやむをえず合意せざるをえなかったという反応だ。 チョン・チョンレ議員は「合意内容には満足できないが、かろうじて生まれた国政調査という大切なものを生かすためには仕方なかった。 それでも(正常化という)それなりの成果があった」と話した。 国家情報院機関報告まで国政調査に一週間余りの空白が生じることと関連しては、「民主党特別委委員だけで水曜日ぐらいに(国家情報院捜査結果を縮小発表した)警察庁を現場訪問する予定」と話した。
民主党院内代表団の核心要人は「セヌリ党が国家情報院の機関報告を8月5日に先送りするなど、国政調査時間をつぶす意図ではないか。 民主党としては国家情報院機関報告をはやく受けようという立場だったが、セヌリ党が国家情報院機関報告を遅らせようとゴリ押しした。 セヌリ党が7月末～8月初めに議員の休暇、(国政調査を管理する)ファン・ウヨ代表の外国訪問などを考慮したようだ」と話した。 これと関連してクォン・ソンドン議員はこの日の合意後に記者たちと会って「他の議員は休んでいるのに我々特別委委員だけが仕事をしている。 7月の最終週はとても暑い」と話した。
キム・ナミル、ソン・ホジン記者 namfic＠hani.co.kr
訳J.S(2124字)
