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全氏自宅から押収された絵は‘李大源 作品’

登録:2013-07-17 09:12 修正:2013-07-17 13:55
弘大(ホンデ)総長・芸術院会長を過ごした元老作家
2011年落札金総額 26億ウォン…3位に上がる
全斗煥前大統領のソウル西大門区(ソデムング)延禧洞(ヨニドン)の自宅に対する財産差し押さえおよび押収捜索を進めた検察捜査官が16日午後、全前大統領の自宅から出て乗合車に乗っている。 検察はこの日、高価な絵、宝石などを確保したと言う。 キム・ジョンヒョ記者 hyopd@hani.co.kr

 検察が16日全斗煥前大統領一家の自宅と関連会社で確認した押収・差し押さえ品の中で断然注目を集めたものは100点を越える美術品だった。 検察は押収美術品の全体内訳には口を閉ざしているが、ソウル延禧洞(ヨニドン)の全前大統領の自宅で差し押さえ赤紙を付けた李大源(イ・デウォン・1921~2005)画伯の200号(200×106㎝)大作1点(題名未詳)と長男ジェグク氏が運営する京畿道(キョンギド)漣川郡(ヨンチョングン)のハブヴィレッジから出た東南アジア産仏像は言論に公開され注目をあびた。

 李大源画伯は弘益(ホンイク)大総長と大韓民国芸術院会長を務めた元老作家で、1950~60年代国内の代表的画廊だった半島画廊を運営した。 原色の点描で果樹園、リンゴの木、草むらなどの風景を楽しんで描いた。 感覚的で個性が明確な彼の作品は市場で人気が高い。 流通する作品数量は1000点余りだが、農園と木などを描いた70年代の作品中で10号以上は1点当たり1億ウォンを越えるという。 2011年韓国美術市価鑑定協会の国内競売作家別落札総額順位で彼の作品は26億ウォンの落札総額で3位に上がりもした。 ハブヴィレッジから押収された東南アジア産仏像はジェグク氏が現地で収集したものと言うが、名品とは見難いというのが関係者たちの話だ。

 時空社代表であるチョン・ジェグク氏は、90年に時空社を設立し美術事業に格別の情熱を見せた。 90年代30~40代の国内美術作家の個別画集を集めた55冊<アルビバン>シリーズを刊行し、弘大(ホンデ)前に芸術書店‘アティヌス’を運営した。 94年には韓国美術研究所を建てて国内外学者の東アジア美術史論文集である<美術史論壇>を昨年35号まで発刊するなど、研究支援にも関心を傾けた。 シン・ギョンミン民主党議員は先月「チョン・ジェグク代表が90年代から画廊で莫大な量の美術品を収集して、京畿道(キョンギド)烏山近隣に収蔵庫を置き収集品を保管した」と主張した。 美術界のある研究者は「全代表が日本とアメリカ留学当時から美術に個人的な愛情が深かったと承知している」として「赤字を甘受しながら着実に研究出版を支援して学界の評判が良い」と伝えた。

検察捜査官が16日午後チョン・ドゥファン前大統領の長男ジェグク氏が運営する京畿道(キョンギド)漣川(ヨンチョン)のハブヴィレッジから押収した仏像を運んでいる。 漣川(ヨンチョン)/ニュース1

ノ・ヒョンソク記者 nuge@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/596034.html 韓国語原文入力:2013/07/17 08:34
訳J.S(1266字)

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