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南陽乳業 押し込み販売 6,000億 売上…公取委、123億 課徴金

登録:2013-07-09 15:44 修正:2013-07-09 16:38
流通期限が迫った製品など 代理店に強制的に押し込み
流通業者派遣社員の賃金も転嫁…検察告発へ
イ・チャンソブ南陽乳業代理店協議会代表と市民社会団体代表が9日午後ソウル中区(チュング)の南陽乳業本社前で南陽乳業事態に対する立場発表および共同会見を開き被害者家族に心からの謝罪を促している。 キム・ポンギュ記者 bong9@hani.co.kr

‘甲乙事態’波紋を起こした南陽乳業が去る7年間に代理店に対する製品‘押し込み’と販促社員賃金転嫁などの不公正行為を通じて最大2000億ウォンを越える被害をもたらしていたことが明らかになった。

 公正取引委員会は南陽乳業が代理店に製品購入を強制し、大型流通業者への派遣社員の賃金負担を転嫁していた事実を摘発し、是正命令と共に123億ウォンの課徴金を賦課して、検察に告発することを決めたと8日発表した。

 調査の結果、南陽乳業は2007年から2013年5月まで代理店全体の大多数である1849ヶ所に流通期限が迫った製品、代理店が注文しなかったり取り扱わない製品などを強制的に割り当てたり、勝手に供給した。 南陽乳業が押し込み販売をした物量は品目別に全体代理店供給量の20~35%水準だ。 公取委は南陽乳業が生産する71個の品目中、26個で押し込みの証拠を確保した。

 去る6年半の間、26個の押し込み品目の合計売上額は6000億ウォンに達し、代理店の押し込み被害規模は少なくとも1200億ウォンから最大2100億ウォンと推定される。 代理店別には小さいところで6500万ウォン、大きなところでは1億1000万ウォンに達する。 だが、公取委が証拠を確保できなかったものの45個の品目もほとんどが押し込み販売が行なわれた可能性が高く、実際の代理店被害はこれよりはるかに大きいものと見られる。

 南陽乳業はまた、全国の18個の支店別に代理店目標を管理しながら、目標に達しなければ押し込みを実施して、工場設備の最小生産基準量と実際の製品の回転量が一致しなかったり製品需要予測に失敗して発生した超過生産在庫負担までを代理店に不当転嫁していたことが分かった。 また、代理店からの注文を締め切った後、営業社員が注文量を任意に修正できるようにし、2010年9月からは全面的に電算注文システムを変更し、代理店が最初の注文量を検索できないようにしていた。 代理店らは南陽乳業の返品制限強化によって押し込みで抱え込む物量を知人に売ったり、安値でダンピング販売したり、廃棄処分したことが明らかになった。

 南陽乳業はまた、イーマートなど大型流通業者に派遣する販促社員の派遣計画を直接立てて実質的に雇用・管理しながらも賃金負担の平均63%を代理店側に押し付けていた。 昨年の場合、南陽乳業が大型流通業者に送った販促社員は総計397人だが、南陽乳業は20億ウォンの人件費だけを負担して、残りの34億ウォンは代理店に転嫁していた。 南陽乳業はこのような人件費転嫁を2008年から続けており、代理店の総被害額は170億ウォンと推定される。 南陽乳業は大型割引店と企業型スーパーマーケット、デパートなどに対する乳製品の供給と配送を代理店に委託し、低い手数料(関連売上額の8.5%)だけを支給する横暴も犯した。

 公取委ソウル事務所のコ・ビョンヒ競争課長は「南陽乳業の関連役職員に対しても検察捜査結果と告発要請などの内容を検討して違法行為の重大さを勘案して追加で検察に告発する予定」としながら「南陽乳業事態を契機に私たちの社会に蔓延した‘甲の横暴’が減る契機になると期待する」と話した。 だが、南陽乳業不買運動を繰り広げた参与連帯では「南陽乳業の年間売上が1兆3000億ウォンに達するのに何年分を調査して123億ウォンの課徴金を賦課したことがどれほどの影響があるか」としてぬるま湯制裁という指摘が出ている。 南陽乳業はこれと関連して「既存の誤った慣行は深く反省して全て是正した。 今後は代理店と共生する模範企業として出直す」と明らかにした。

クァク・ジョンス先任記者 jskwak@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/594929.html 韓国語原文入力:2013/07/08 20:46
訳J.S(1710字)

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