文在寅(ムン・ジェイン)民主党議員が2007年南北首脳会談当時、故盧武鉉前大統領が金正日北韓国防委員長に伝達した文書は‘秘密文書’ではなく南北韓経済協力関連報告書だったと明らかにした。
文在寅議員は28日ツイッターを通じて "(南北首脳)会談を終える時、盧大統領が金委員長に渡した‘報告書’が何かを心配している方が多い。 その報告書は‘南北経済協力の成功、失敗要因’ ‘南北経済協力核心事業推進方案’ ‘南北共同体構想(案)’の3巻だった" と文を上げた。 文議員は "無条件に悪意的に想像するおかしな人々もいる" として "題名どおり、これまでの成功、失敗事例を見回して、南北経済協力を画期的に発展させ、ひいては統一の前段階として南北経済共同体を成し遂げる方案を提示したものだった。 会談前に実務的に伝達したが、金委員長に報告されたのかが分からなくて、大統領が会談の際に直接渡したもの" と説明した。
文議員がこのように説明したのは、最近公開された南北首脳会談対話録に出てきた‘報告書’を巡って、一部言論で北韓に‘政府秘密文書’を渡したという主張が出てきたためだ。 <文化日報>は25日付1面に‘盧、金正日に与えた文書は‘国家機密’だった’という記事を載せた。 <文化日報>は政府当局者の話を引用して「西海(ソヘ)北方境界線(NLL)問題を含む南北関係および韓半島情勢などと関連した関係部署総合報告書であり、秘密文書に属する」と報道した。 この政府当局者は 「簡単に言えば国軍の統帥権者である大統領が反国家団体の首長に国家機密に該当する報告書を渡したこと」と盧前大統領を非難した経緯がある。
文在寅議員はこれに対して 「首脳会談での私たちの目標は、韓半島経済と北方経済に進む経済協力だった」として「(報告書に含まれた)南北経済共同体構想(案)の中に西海平和協力特別地帯提案が入っていたが、共同漁労区域がNLLを基準線として南北に同面積で設定されるべきだということが明示されている。 NLLを事実上放棄したという話も事実でないことが簡単に確認されませんか?」と問い直した。
また、文議員は「あまりにも悪意が多いので老婆心で付け加えれば、盧大統領が報告書と表現したのは、大統領府安保政策室が大統領に報告した報告書であったためだ」と付け加えた。
イ・ワン記者 wani@hani.co.kr