キム・ムソン、大統領選挙時に遊説場で読んだメッセージ‘対話録’と助詞まで一致
*遊説場:<2012年12月14日>
大統領選挙の5日前
キム・ムソン "盧、金正日にした屈辱的発言 この席で公開する"
キム議員、波紋大きくなるや鎮火に乗り出す
大統領選挙当時、セヌリ党中央選対委総括本部長だったキム・ムソン議員が昨年12月14日に暴露した2007年南北首脳会談対話録は、去る24日に国家情報院が公開した対話録と助詞まで正確に一致する。 キム議員は大統領選挙前日である12月18日にも同じ内容の演説を行い、当時 文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党大統領候補を攻撃した。
キム議員は大統領選挙投票日の５日前である昨年12月14日午後、釜山(プサン)西面(ソミョン)での街頭遊説場で自身が書いた対話録内容を腹を括ったように読んでいった。 朴槿恵(パク・クネ)当時セヌリ党大統領候補の演説直前に演壇に上がったキム議員は、10分間にわたり競争相手である文候補を批判して、あらかじめ準備していたメモを持ち出して 「全国民が現在最高の関心を持っている盧武鉉大統領が金正日に会いに行ってした屈辱的発言について、私が今日大韓民国代表としてこの場で公開する。 (盧前大統領の発言に対してウォン・セフン当時)国家情報院長にすでに公開を要求したが、国家情報院は公開していない。 私がその内容を皆さんに報告申し上げる」として話し始めた。
続けて彼が読みあげたメモの内容は、去る24日に国家情報院が公開した対話録と正確に一致する。 キム議員は「この間外国首脳の北側に対する話が出た時、私は北側のスポークスマンまたは、弁護人の役割をしたし、時には顔を赤らめたこともあります。 …NLL問題は国際法的な根拠もなく、論理的根拠も明らかでありません。 南側ではこれを領土と主張する人もいます。 …憲法問題だと主張する人もいるが、憲法問題では絶対にありません。…イ・ジョンソクに要求したが、米国を押し退けて私たちが軽水炉を作ろうと話しました。 …軽水炉は必ず作らなければなりません」と盧前大統領の発言を公開した。 南北首脳会談対話録に記されている盧前大統領の語り口まで瓜二つにそのまま反映させたのだ。 更に続けて「この時の南北首脳会談準備委員長がまさに文在寅(ムン・ジェイン)大統領府秘書室長だった。 大韓民国を救うために親北韓左派勢力がこの国の政権を取ることを命を賭けて防がなければならない」として遊説を終えた。
この日の遊説は雨が降りしきる状況で進行され、キム議員はこういう発言をする過程で涙も交えもした。 当時の現場発言と状況は26日に開かれたセヌリ党最高重鎮連席会議でキム議員がしたという話と正確に一致する。 キム議員はこの会議で‘ウォン・セフン前国家情報院長が対話録公開に協力しなかったし、雨が降る遊説場で対話録を泣き叫ぶように読み上げた’と発言したと<ビューズ＆ニュース>が報道した。
キム議員は大統領選挙の一日前である12月18日、釜山(プサン)遊説場でも「大韓民国の盧武鉉大統領が金正日(のところ)に行ってあたかも子供たちがおとなによく見えようと自慢するように米国を帝国主義覇権主義者だと悪口を言って米国と戦ったと自慢をした。 こういう間の抜けた盧武鉉大統領政権のNO.2が再びこの国でこのような大統領になれば、またして金正恩のところに行って同じことをするはずだが、釜山市民の皆さん、このような大統領を希望されますか」と聴衆に話した。
キム議員は26日、自身が最高重鎮会議で‘大統領選挙の時、首脳会談対話録確保’発言をしたことが知らされながら波紋が大きくなるや午後に急きょ報道資料を出して鎮火に乗り出した。 だが、キム議員が大統領選挙当時に公開した盧前大統領の発言は、南北首脳会談対話録を直接見ずには言えない非常に具体的な内容が大部分で、口調まで国家情報院が無断公開した対話録とほとんど同じだった。
ソンチェ・ギョンファ記者 khsong＠hani.co.kr
訳J.S(1907字)
