与野党は25日国家情報院の大統領選挙介入疑惑に対する真相究明のために国政調査を実施することにして、来月2日に6月国会最後の本会議で国政調査計画書を処理することで電撃合意した。 これに伴い、国家情報院の2007年南北首脳会談対話録無断公開で跛行の危機に陥った6月臨時国会が正常稼働される運びになった。
チェ・ギョンファンセヌリ党、チョン・ビョンホン民主党院内代表は、国会で緊急会談を持って、国家情報院コメント事件に対する国政調査を実施することで意見を集約した。 このために与野党は国政調査要求書を26日に提出した後、27日本会議に報告することにした。 与野党はこれと共に6月国会で経済民主化、働き口創出など民生法案を順調に処理するために努力することに合意した。 与野党は26日各党院内代表、政策委議長、院内首席副代表などが参加する‘6人会合’を開き、6月国会優先処理法案を最終調整して国政調査要求書内容を確定する予定だ。
セヌリ党はこの間、民主党の前・現職国家情報院職員官職売買疑惑、国家情報院女子職員不法尾行・監禁疑惑に対する検察捜査が終わってこそ国政調査に応じられるという立場を固守してきたが、この日院内代表会談でこの前提条件を電撃撤回し与野党合意がなされた。
ホン・ジマン セヌリ党院内スポークスマンはブリーフィングで「セヌリ党はこの間検察捜査が終わってこそ国家情報院国政調査を実施できると明らかにしてきたが、大乗的な次元で譲歩しようという側に党内意見が集約された」 と話した。 イ・オンジュ民主党院内スポークスマンもブリーフィングで「遅くなったが(セヌリ党が)遅まきながら(国家情報院国政調査を)受け入れたことは良いこと」とし「国家情報院が国内政治に介入しないよう抜本的に根絶する契機とする」と話した。
与野党は南北首脳会談対話録に関連した問題は公式議題に含ませなかったものの、ひとまず国政調査が実施されれば対話録の真偽と国家情報院公開の不法性有無を巡っても攻防が繰り広げられると展望される。
キム・スホン記者 minerva@hani.co.kr