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協力会社職員 身分証に‘三星(サムスン)技術者’

登録:2013-06-19 22:36 修正:2013-06-20 07:33
三星(サムスン)、不法派遣疑惑 証拠隠滅の動き
契約書 書き換えたり業務書類破棄
"労働部は早く勤労監督を始めよ"
三星(サムスン)電子サービスの名前とロゴがくっきりと刻まれた協力業者職員用身分証

 大規模不法派遣の疑いを受けている三星電子サービスの協力業者所属の修理技術者チャン・ウォンジン(仮名・30代)氏の名刺は、2008年11月入社してから3回変わった。 だが、名刺の上段に刷られた‘三星電子サービス’という字だけは変わらない。 チャン氏の‘名刺史’は三星の偽装請負疑惑だけでなく甲乙関係の労働搾取実態を象徴している。(<ハンギョレ> 18日付1・6面、19日付9面)最初の名刺には‘新浦項(ポハン)協力社’と記されている。とんでもないことだった。 「三星(サムスン)電子サービスに入社願書を提出して6ケ月間にわたり三星の教育を受けて‘浦項(ポハン)サービスセンター’に来た。 浦項(ポハン)地区を担当する三星電子サービスの支社格だと思ったところで、このような請負業者だとは思わなかった。」チャン氏の話だ。

 チャン氏が外勤中に会う顧客たちも時々とんでもないと言った。 「(渡した名刺に書かれた)‘協力会社’とは何か。 本社職員に変えてほしい」とコールセンターに抗議しよう。 チャン氏は本社の正規職技術者を見て、自分の実力に自信を持つ。 6ヶ月間にわたる三星の教育の後、三星電子サービス代表理事が1・2位優等社員に直接あたえる表彰状も受け取った。 そして‘三星に登録された技術者’と書かれた身分証を受け取った。

 昨年、会社名は‘浦項(ポハン)SVC(サービスの略語)’に変わった。 協力社という字句を外したのだ。 おりしも住所まで変わった。 昨年まで浦項(ポハン)サービスセンター(北区(プック)ウヒョン洞)内に一緒にいた本社の支店事務室が大きくなり、協力業者外勤技術者だけが追い出されるように他の建物(北区、中央路(チュンアンノ))に入居した。

三星電子サービスの名前とロゴがくっきりと刻まれた協力業者職員用名刺。

 浦項SVCは去る4月に無くなった。 社長が突然交替させられながらだ。 昨年まで三星本社の支店長だったハ・某氏が協力業者の社長になった。 チャン氏は「退職金積み立て問題で労使葛藤を経て労使協議会が作られ、実績が振るわないため」と推定した。 現在、名刺の中の会社名は‘浦項デジタルサービス’だ。 もちろん三星ロゴはそのままだ。

 この業者も偽装請負・不法派遣疑惑に火が付くや三星痕跡消しに動き出した。 協力業者に備えおかれた三星が作った容貌・服装規定、実績掲示板などを最近はがした。

 この日、釜山方面の協力業者のある職員は、社長が直接「労組加入、訴訟参加時には不利益を与える」と‘脅迫’する内容の録音収録を公開した。 証拠隠滅と懐柔は全国的になされている。 ウン・スミ民主党議員は「急に契約書を書き換えたり、協力会社に命令した各種業務指示など既存書類を破棄している。 三星電子サービスの証拠隠滅は明白な不法行為であり、雇用労働部は直ちに証拠保存措置を取り捜査を開始(勤労監督)しなければならない」と話した。

 雇用労働部は「事実関係を確認して勤労監督の要否を決める」としつつ「今後の計画が具体化されるまでに2~3日かかるだろう」と話した。

イム・インテク記者 imit@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/592517.html 韓国語原文入力:2013/06/19 21:45
訳J.S(1534字)

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