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検察 ‘最後の刃先’ 隠したまま延期だけ

原文入力:2009-04-24午後12:04:07
“書面調査必ずしも必要なことではなかった”
チョン・サンムンと同時調査 ‘策略’ ある模様
名品時計 露出 ‘敏感’…‘漢方’ 関連推測も

キム・ナムイル記者

←ユ・シミン前保健福祉部長官(右側)が23日午前、慶南,金海市,ボンハ村の盧前大統領家を訪問した後、キム・ギョンス秘書官の見送りを受け家を出ている。 金海/聯合ニュース

検察が去る22日、書面質問書発送という‘挑戦状’を差し出し、検察と盧前大統領側の神経戦が本格的な攻防戦が急展開している。盧前大統領に伝えられた7ページの書面質問書には検察が確保した核心的な陳述と証拠に関する部分は入っていないと知らされた。だが盧前大統領と弁護団は検察の質問意図と背景、法律的損益などを問い詰め答弁書に書く単語一つを選ぶのにも慎重を期していると分かった。

形勢は来週に召還が予定された盧前大統領側に不利な局面だ。チョン前秘書官が大統領特殊活動費を引き出した疑惑までふくらみ、‘道徳的武装解除’がなされたうえに、チョン前秘書官と盧前大統領 ‘同時調査’ を選択した検察の策略も尋常でないためだ。ホン・マンピョ大検察庁捜査企画官は23日「書面調査が必ずしも必要なことではなかった」と話した。書面調査内容自体には大きい意味がないということで、大勢はすでに決しているという自信を表わした発言とも聞こえる。

当初検察はチョン前秘書官を拘束した後、核心疑惑である600万ドルと盧前大統領の関連性を暴くのに集中する方針だったことが分かった。差し迫ったように見えた盧前大統領の召還が延期され捜査チームは「大統領特殊活動費と関連したチョン前秘書官の新たな疑惑調査のため」と説明したこともある。資金取り引き疑惑の真ん中にいるチョン前秘書官の調査が先に出て、盧前大統領はその次というものだ。盧前大統領へ行く ‘最後の飛び石’ であるチョン前秘書官を十分に調査した後に、捜査の最終目標である盧前大統領の調査が可能だという展望も出てきた。

だが検察は同時調査を選択した。突然な書面調査に対し ‘再補欠選挙を考慮して検察が盧前大統領召還を政治的に先送りしている’ という批判を避けるためという解釈が出てくる。盧前大統領側に捜査に備える余裕を与えないとする意図も読まれる。盧前大統領はこの間、断片的ではあるがマスコミの報道等を通じて捜査進行状況に従いながらそれなりの対応方案を考えることができた。盧前大統領が ‘インターネット弁論’ という世論戦を展開することができたことも検察の刃先がどこをねらうのか概略読むことができたので可能だった。だがチョン前秘書官との同時調査が進行され、盧前大統領としては検察の布石をそこまで見られないまま防御戦略を立てなければならない窮迫した境遇に追いやられることになった。

検察は盧前大統領召還の時までチョン前秘書官に対する調査内容を隠す煙幕戦術を展開するものと思われる。パク会長が盧前大統領の還暦の時に贈った高価名品時計に対して検察が過敏に反応するのもこういう戦略の一部が露出したためという見解がある。盧前大統領側は600万ドルについて「盧前大統領は知らなかった」という方式で対応してきた。だが名品時計は盧前大統領とパク会長が直接連結した金品授受疑惑の初めての事例であり、パク会長との距離感を強調した盧前大統領側には不利な素材に間違いない。 キム・ナムイル記者namfic@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/351507.html 訳J.S