原文入力:2009-04-22午後10:46:17
[南北開城接触以後] 北韓は何を狙ったか
ソン・ウォンジェ記者,カン・ジェフン記者
←開城工業団地,企業協議会関係者が22日午前、ソウル,西大門区,渼芹洞(ミグンドン)の事務室で忙しく動いている。開城工業団地企業協議会はこの日午前、21日の南北当局者間開城接触結果と関連して緊急会議を開こうとしたが、政府の対応を見守ろうと会議を先送りした。 カン・ジェフン選任記者khan@hani.co.kr
北韓は何を狙ったか?
北側が21日の開城接触で ‘開城工業団地 特典措置の全面再検討’ と ‘既存契約の再協議’ を南側に通知した。政府は ‘予想外’ という反応だ。統一部関係者は22日「最悪の場合、平壌の指針により政治軍事的部分まで激しく触れることがありうると考えたが、実際には開城工業団地運営と関連した経済的措置に限定された」と話した。
政府 ‘北の対話意志’ 肯定解釈…‘経済問題に限定’ 安堵
専門家ら “南側に責任強く押しつけ…対話は大変なこと” 分析も
政府が北側通知文書全文を公開せず北側がどんな論理でこういう措置の通知に達したのかは不明だ。だが、推察は可能だ。統一部関係者は「北側は ‘6・15共同宣言により開城工業団地に特典措置を与えたが、大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)参加などイ・ミョンバク政府の対北敵対政策で南北関係が破局に達した状況ではこれを維持できなくなった’ と主張した」と伝えた。
こういう主張に照らして北側の通知は肯定と否定のどちらか一方に予断しにくい2通りの策略を皆含んでいるという解説が可能だ。
肯定的に見ようとすれば、北側の通知措置は南北間交渉と対話を先に提案したことになる。政府は北側が「開城工業団地関連の既存契約の再検討交渉を始めるので南側は接触に誠実に応じ出てきなさい」と要求した点に注目している。大統領府核心関係者は「北韓の意図は基本的に場を完全に壊すということよりは対話をするという意志が敷かれていると見なければならない」と話した。政府当局者は「とにかく南北当局間の交渉はしないと言っていたが交渉に出てこいということではないのか」と問い直した。たとえ一方的通知で圧迫する形式を取ったとしても、内容的には北側の ‘戦術的後退’ と見られるということだ。政府当局者は「金剛山と開城観光も途切れ、ロケット発射費用は大きくかかったことだし ‘現金の必要性も大きいと見る」と北の意図を分析した。
しかし、‘交渉提案’だけに限定すれば、北の意図を誤って読むという反論も強い。むしろ北側は開城工業団地特典を取り払い、そのような条件でも南側が開城工業団地を維持することができるかを試し圧迫しようとしたという分析だ。キム・ヨンチョル ハンギョレ平和研究所長は「北側が先に閉鎖という言葉を使わなかったが、このようにすれば事実上閉鎖の道に入りかねないという強い警告を送り、ボールを南側に渡したもの」と話した。実際、北側要求どおりになれば、公団入居企業にとっては災難だ。再協議過程で政府が合意違反だと対抗し退屈な攻防を継続する場合も、中小企業は競争力を失い枯死するほかはない。
イ・ボンジョ前統一部次官は「基本的に北韓はあらゆる分野で ‘南側に期待しない’ という政策基調を示した」として「今回も南側の6・15宣言無視に対する開城工業団地経済協力次元での正面対抗とみるべきだ」と指摘した。昨年、南側の6・15と10・4宣言無視に対応して ‘政治軍事的合意’ を無効にすると明らかにしたように、今度は開城工業団地次元の合意を無効にしたという分析だ。
交渉過程で北側が政府を協議相手として認めるかも未知数だ。ホン・イクピョ対外経済政策研究院専門研究員は「開城接触で当局を呼んだのは ‘開城工業団地がこのように難しくなるのは南側当局に責任がある’ ということを主張しようとする意図」として「政府は当局対話を考えているようだが、それは難しいだろう」と見通した。
外交安保分野の前職高位当局者は「以後、南北関係と開城工業団地の将来は北側の2通りの意図中、どちらを生かすことが出来るかにかかっている」として「政府は北韓が ‘屈服’ したと言って笑うのではなく ‘機会’ を与えたと見て交渉モメンタムを生かす方案を探さなければならない」と注文した。
ソン・ウォンジェ記者wonje@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/351191.html 訳J.S