金正恩北韓労働党第1秘書の特使資格で中国を訪問したチェ・リョンヘ朝鮮人民軍総政治局長が24日、習近平中国国家主席に会い 「朝鮮(北)は関連各国と共同で努力し、6者会談など多様な形式の対話と交渉を通じて問題を妥当に解くことを願う」と明らかにした。
チェ局長はこの日午後、北京人民大会堂で習主席に会い、金正恩第1秘書の親書を伝え「朝鮮は韓半島の安定と平和のために積極的な努力をする」としながらこのように話したと中国官営<中国新聞網>が報道した。 チェ局長は「朝鮮は本当に経済を発展させ民生を改善したい。 平和的な外部環境を作りたい」と強調した。
習主席はチェ局長に「中国は各国が冷静と自制を維持して局面を安定化させ、6者会談を再開することを願う」と明らかにした。 習主席は 「中国の立場は十分に明確だ」として「局面がどのように変化しようが関連各国が韓半島の非核化と平和安定のために対話と交渉で問題を解決する態度を堅持しなければならない」と強調した。
チェ局長の6者会談参加示唆発言は、北韓の既存公式方針を覆したものだ。 国連安全保障理事会が北韓の昨年12月長距離ロケット発射と関連して制裁決議を採択し、北韓は去る1月に 「6者会談と9・19共同声明は死滅した」(外務省声明)と主張したことがある。 これに伴い、来月7~8日に予定されたバラク・オバマ米国大統領と習近平主席の首脳会談で6者会談再開問題など韓半島情勢安定化方案が集中協議されるものと予想される。 チェ局長は習主席に会った後、この日夜に高麗航空専用機に乗って北韓に戻った。
両国関係と関連して習主席は 「中-朝友好が両国と両国人民の共通利益に符合する」とし、チェ局長は「朝-中友好関係を強固に発展させるよう願う」と話した。
北京/ソン・ヨンチョル特派員 sychee@hani.co.kr