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少年院出所 6ヶ月 戻ったところは‘ポドバン*’

原文入力:2009-04-22午後03:22:08
少年院出身 ‘レッテル’で美容資格証も無用の長物
‘他の人々のように生きたいが心をつかむのが容易でなくて’
訳者注:*ポドバン:本来職業斡旋屋から出た言葉だが、現実にはコールガール紹介所に近い

パク・スジン記者

去る7日午後6時、化粧に短いワンピース姿のキム・ソンイ(20・仮名)氏は京畿道からソウル,鍾路に行く地下鉄に乗り込んだ。‘ポドバン’に出かけるところだ。週に1,2度出て行く。待っていてカラオケを訪ね ‘コンパニオンの仕事’ をする。一回に20万ウォン余りを受け取る。

キム氏にも夢があった。集団暴行に加担して ‘保護処分7号’(最高段階処分)を受け少年院で1年6ヶ月間暮らして固く誓った。他の人々のように生きたいと。

そこでネイルアート2級資格証と皮膚美容士資格証を取った。「資格証を取った時、とても誇らしかったです。私もできるんだな、この資格証でお金も稼いで高卒検定試験勉強もして….」

しかし世の中の壁は高かった。昨年10月少年院を出ると行く所がなかったキム氏は‘昔の家’に戻らなければならなかった。新しい母親との葛藤で3年前に飛び出した家だ。「新しい母親とともに来た兄さんは毎日のように殴りました。実の母は私を見てあげることができないと言って涙声で話しました。」彼女は家に毎日電話が来る2ヶ月間の集中保護観察期間を持ちこたえた後に再び家を出た。

ネイルアートショップでもらう月給60万ウォンでは生活が不可能だった。それでポドバンを選んだ。キム氏は今でも毎月一回ずつ保護観察所に出席するが、保護観察官たちは彼女のポドバン生活を知らない。

少年院から出た青少年たちが行く所を探せずにいる。少年院を出た後、保護観察期間内の ‘少年院生再犯率’ は2007年9.1%に達する。(<2008犯罪白書>)成人再犯率(4.6%)の倍に近い。釜山で青少年総合支援センターを運営するホン・ポンソン新羅大教授(更正福祉)は「少年院退院後、再び売春や組織暴力の世界へ帰ったり、一定しない生活の中で少年院時期の確約と資格証の使い道がなくなる場合が多い」と話した。

キム氏の周辺だけ見ても事情は同じだ。少年院に行ってきた友人が4名いるが、誰も就職したり学業をつなげずにいる。キム氏は「ある友人が資格証を獲得して美容院で仕事をしたが、今はまた酒を飲んで遊んでいる」として「ご両親もおられず、しっかりつかんでくれる大人もいなく、付き合う友人らも皆遊ぶ子供たちだと心をつかむのが容易でない」と話した。

1996年から6年間に少年院に4度行ってきた経験があるユン・某(26・物流会社経営)氏は「大型病院警護員に最終面接を通過して少年院出身だと最後に切られてひどく彷徨したことがある」として「一緒に少年院にいた友人たちは大部分が組織暴力の世界に身を置いている」と話した。

このような事情で専門家たちは ‘少年院以後’ がさらに大きな問題と指摘する。‘社会復帰プログラム’が切実だということだ。現在、大部分の少年院は退院直前10日程度だけ社会復帰関連教育を行っている。ナム・ミエ大田大教授(更正福祉)は「少年院の子供たちはたとえ犯罪を犯しても教化の可能性も高い」として「米国の ‘中間処遇の家’ のように社会復帰に対する体系的な支援が切実だ」と話した。ナム教授は地域福祉館などが少年院と連係して出所の数ヶ月前から具体的に子供たちの生活設計を助け、出所後にも6ヶ月以上見守る方案などを提案した。 パク・スジン記者jin21@hani.co.kr

■ ‘中間処遇の家’ (Halfway house) 米国で少年院生たちの社会復帰を助ける施設だ。米国では収容期間が2年である場合、後半の1年を社会復帰を助ける中間処遇の家で過ごす。完全隔離ではなく社会とある程度行き来する開放的環境で子供たちの社会適応を支援する。ホン・ポンソン新羅大教授は「中間処遇の家から出所した人々の再犯率が一般仮釈放者の再犯率より半分ほど低いという研究結果もある」と話した。

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/351081.html 訳J.S