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ユン・チャンジュン ワインバーを出てからの2時間、何をしていたか?

登録:2013-05-12 22:10 修正:2013-05-13 06:32
午前2時、泥酔状態 目撃…2次会 推定
ユン・チャンジュン前大統領府報道官が11日午前ソウル鍾路区(チョンノグ)付岩洞(プアムドン)ハリム閣で記者会見を行い、朴槿恵(パク・クネ)大統領の訪米期間中に起きた自身のセクハラ疑惑について釈明した後、会見場を後にしている。 キム・ジョンヒョ記者 hyopd@hani.co.kr

 ユン前スポークスマンがワシントンホテルのワインバーで酒席を終えた後の行跡を巡っても疑問が生まれている。 ユン前スポークスマンはこのホテルのワインバーで7日(現地時間)夜9時30分から30分程、被害女性および運転手とともに酒を飲んだと主張した。 <ハンギョレ>がこのワインバーに確認してみると、平日ここは夜10時に店を閉めると明らかにした。 しかし、ユン前スポークスマンが宿舎であるフェアファックス ホテルに到着した時刻は8日午前0時30分頃と言う。 これは駐米大使館側が周辺の人々の証言を土台に把握した内容だ。 ユン前スポークスマンが夜10時以後から約2時間ほど誰とどこで過したかはまだ確認されていない。 ユン前スポークスマンは記者会見でこの部分は説明しなかった。

 訪米取材中だった一部の記者たちによれば、ユン前スポークスマンは泥酔した様子で8日午前4時30分~5時の間、フェアファックス ホテルで目撃されたという。 彼はこれに先立って午前2時にも酒に酔った状態で同ホテルの記者室に現れたと伝えられた。 このような内容を総合すれば、ユン前スポークスマンがワシントンホテルのワインバーから出た10時以後に相当時間、他の場所で誰かと酒を飲んだものと推定できる。

 ユン前スポークスマンは記者会見で運転手も酒席に同席しており、支援要員にセクハラできる状況ではなかったと主張した。 だが、この運転手がワインバーに同席したことは事実だが、すべての状況を目撃したわけではないとのことだ。 ある消息筋は「3人が酒席に行ったことは事実だという。 しかし、それがユン前スポークスマンがセクハラしなかったという意味ではない」と話した。 セクハラはわずかの間にも起き得るため、運転手が一時席を外した時にも発生しうるということだ。

キム・スホン記者、ワシントン/パク・ヒョン特派員 minerva@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/587057.html 韓国語原文入力:2013/05/12 20:08
訳J.S(1093字)

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ユン・チャンジュン、釈明と180度異なる米国での行跡

公開ブリーフィング 僅か1回のみ…プレスセンターでほとんど見かけず
"女性支援要員のせいで車両が遅れた" 弁解には スタッフ "理解できない"

 女子大生支援要員にセクハラした疑惑を受けているユン・チャンジュン前大統領府報道官が11日午前、記者会見を自ら要望し朴槿恵(パク・クネ)大統領歴訪期間中の自身の役割を強調して‘無念’を訴えた。 だが、米国歴訪に同行してユン前スポークスマンを見守った大統領府実務陣や記者たちは彼の釈明に首をかしげた。 現地の状況とユン前スポークスマンの説明に差が大きいためだ。

 まず彼は6日午後5時(以下、米国現地時間)ニューヨークに到着して、以後8日午後1時30分にあわててワシントンから韓国行飛行機に乗るまで、公開ブリーフィングを僅か1回しか行なわなかった。 首脳会談を3時間余り後に控えた7日朝7時、会談内容全般を説明したブリーフィングが全てであった。 それでもユン前スポークスマンは11日の記者会見で「ワシントン到着後、プレスセンターに直行し記者たちにブリーフィングを行い、ワシントン同胞懇談会に行く筈だったがガイド(女子大生支援要員)が遅れたためにブレアハウス前で40分待っていた。 それで厳しく叱責した」と話した。

 だが、ワシントン到着直後のブリーフィングは計画にもなかったし、実際のブリーフィングもなかった。 ‘待機時間が長くて何度もガイドを強く叱責した’というユン前スポークスマンの説明に対しても、現地に同行したスタッフたちは「スポークスマンに提供された車はプレスセンターと本陣宿舎を往復する用途なので、支援要員を叱責するほど急で差し迫った状況というのは何だか分からない」という反応を示した。 当時、実務者たちはむしろ「自身に対する儀典を重く考えるユン前スポークスマンのスタイルのために担当支援要員が苦労していた」と口をそろえた。

 事件発生日である7日夜、ユン前スポークスマンが支援要員と運転手の3人でホテルのバーで酒を飲んだということも、大統領府内部では‘理解できない行動’という指摘が多い。 当時、取材陣は韓国との時差のせいで眠らずに夜を明かし首脳会談の成果および翌日予定された上下院合同演説文をあらかじめ受け取り記事を書いている時であった。 記者たちの記事作成を援助する筈のスポークスマンが‘ガイドを叱責したので慰めるために酒一杯飲んで’いられる状況ではなかったわけだ。

 実際、ユン前スポークスマンはたった一度のブリーフィングを除いては、プレスセンターにほとんど姿を見せなかった。 彼が釈明記者会見で「記者たちが78人もいて、大統領府の実務随行員がいるホテルで、私がガイドを部屋に呼ぶわけがあるか」と説明したが、ユン前スポークスマンは外部の視線に殆ど気を遣わなかった。 当日深夜、酒に酔った彼を部屋に送った大統領府職員がいたし、午前5時頃には酒に酔った彼を目撃した記者も数人いる。 彼が支援要員をホテルの部屋に呼んで‘2次セクハラ’を試みたという疑惑を受けた時刻はそれからわずか1時間後の午前6時頃だ。

 ユン前スポークスマンは午前6時頃の2次セクハラ論難と関連して「朝起きてノックの音を聞いた瞬間‘何か緊急ブリーフィングしなければならない資料を持ってきているようだ’と考えてドアを開けたところ、そのガイドが居たのであわててドアを閉めた」と説明した。 だが、ユン前スポークスマンが呼び出しもしないのに女性支援要員が先に部屋に訪ねて行くことはないばかりか、ブリーフィング資料を事前協議もなしに部屋に持ってくることもありえないというのが実務陣の証言だ。 当時記者たちに必要だった上下院合同演説文は他の経路で記者たちに配布された。

 ユン前スポークスマンは‘ワシントン訪問前にニューヨークでもガイド(支援要員)にも酒を一杯飲もうと言った’という報道に対しても「事実無根」と反論したが、ニューヨークでの支援要員に対するユン前スポークスマンの態度もすでに一度非難された経緯がある。 随行団のある関係者は「ユン前スポークスマンがニューヨーク現地ガイドをしばらくホテルの部屋の前に立たせているのを見たが、いくら秘書とはいえ、あれで良いのかと考えた」と話した。

ソク・ジンファン記者 soulfat@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/587109.html 韓国語原文入力:2013/05/12 21:50
訳J.S(1905字)

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