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大統領府‘帰国決定釈明’右往左往…大統領の顔色見ながら嘘ついたのか

登録:2013-05-12 21:35 修正:2013-05-12 21:52
事件縮小・隠蔽の試図疑惑
大統領府関係者 "本陣から隔離せざるをえなかった"
民政首席も "帰国指示は違法ではない"
ユン前スポークスマンの‘暴露’事実上 認定
ホ・テヨル大統領秘書室長が12日午後、大統領府ブリーフィングルームでユン・チャンジュン前大統領府報道官のセクハラ疑惑と関連して国民謝罪記者会見をしている。 大統領府カメラマン団

週末イ・ナムギ広報首席は反対の説明
"私がああしろこうしろと言ってない"
現地で記者団には "私的事情で帰国"
首脳会談の成果、埋没するか憂慮したもよう

 セクハラ疑惑を受けているユン・チャンジュン前大統領府報道官の帰国決定過程と関連した大統領府の釈明が時々刻々変わり、事件縮小・隠蔽の試図疑惑をより一層膨らませている。 真相を明らかにし事態をきちんと収拾することよりは、もしや朴槿恵大統領に及ぶ迷惑にのみ気を遣っているのではないかという批判まで出ている。

 大統領府高位関係者は12日「大統領の日程が残っていたが、そのような事をした人を常識的に本陣に一緒に連れて行くことはできないではないか。 ユン前スポークスマンを本陣から隔離する必要があったし、それが帰国措置であった」と話した。 クァク・サンド民政首席も「確認してみた結果、帰国指示自体は国内法や米国法に抵触しない。 (帰国指示は)何の意味もない」とし、ユン前スポークスマンの帰国を大統領府が勧めたというユン前スポークスマンの‘暴露’を認めた。

 だが、初めて疑惑がふくらんだ当時、大統領府の説明は正反対であった。 イ・ナムギ広報首席は10日夜「(関連事実の報告を受けた時は)ソウルに行く行かないという問題にも少し言及したようだが、その時は私としては決定できるインフォメーション(情報)が少なくチョン・グァンサム先任行政官と相談するよう言った」と明らかにした経緯がある。 ユン前スポークスマンの帰国問題を自身の下級者である行政官と議論させたということだ。 当事者であるチョン先任行政官は「米国警察に召還され調査される事もありえ、捜査共助体制になっているので帰国して調査を受けることもできるので、本人が判断して決めるよう(ユン前スポークスマンに)申し上げた」と話した。 イ首席は11日にも<ハンギョレ>との電話通話で「私が(出国について)ああしろこうしろと言ったことはない」と話した。

 右往左往する大統領府の釈明はそれだけではない。 大統領府は当初ユン前スポークスマンが私的事情のために先に帰国すると言うので、そのようにしたと説明した。 そうするうちにユン前スポークスマンが大統領府の帰国推奨を‘暴露’した11日「帰国する飛行機内で記者団に家で用事があって早期帰国したと話した理由は、当時はまだ(情況が)決定されておらず真実を言えなかったため」(チェ・サンファ春秋館長)と釈明した。

 大統領府のこのような対応は、朴大統領の訪米活動が‘ユン・チャンジュン スキャンダル’のために埋没させられてしまうことを憂慮したためと解釈される。 もし大統領府が訪米期間が終わる前に事実をありのまま明らかにしていたとすれば、朴大統領の初の首脳外交成果はきちんと知らせられなくなった可能性が高い。 しかも、クァク・サンド主席の説明どおり法的な問題がなかったとしても、すでに警察に申告された事実まで把握しておきながら、ユン前スポークスマンを帰国させたことは道徳的な批判を避け難い。 朴大統領に火の粉が飛ばない方法ばかりを考えたのでないならば、予想されるこのような批判をあえて自ら招来する理由がなくなるわけだ。 参謀が事件を認知して一昼夜過ぎてから朴大統領に報告した点、イ・ナムギ主席が謝罪文で「朴大統領に心より謝罪申し上げる」と言った点までみれば、大統領府参謀の神経はひたすら朴大統領への‘気配り’だけに注がれていたのではないかという言葉も出ている。

チョ・ヘジョン記者 zesty@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/587061.html 韓国語原文入力:2013/05/12 20:11
訳J.S(1767字)

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