原文入力:2009-04-21午後07:37:11
'ミネルバ無罪’ 運動 キム・テドン成均館大教授
アゴラに文 連載…ユーチューブに動画まで
控訴審裁判も公正ならば無罪宣告される
ソン・ギョンファ記者
←去る14日キム・テドン成均館大教授が動画共有サイト‘ユーチューブ’にあげた‘ミネルバと表現の自由(Minerva and Freedom of Speech)’という動画の一場面。キム教授は政府が表現の自由を抑圧することに抗議して黒ネクタイを締めたと説明した。 ユーチューブ画面
去る20日、インターネット経済論客 ‘ミネルバ’ パク・デソン(31)氏がソウル中央地裁で無罪を宣告された時、誰よりも喜んだ人がいた。傍聴席から気を揉みながら判事の口元を眺めるキム・テドン成均館大教授(経済学)だ。すでにミネルバの証人として法廷に立ったりもした彼だ。
‘表現の自由’ を抑圧することに抗議する意味でキム教授は裁判の時ごとに黒ネクタイを締めたが、この日は”何故か気が向かずに”結ばなかったといった。直感は的中し裁判所はパク氏に無罪を宣告した。
「控訴審でも無罪でしょう。公正な裁判がなされるならの話ですが。」キム教授は21日電話通話でミネルバの無罪を確信していると伝えた。
昨年11月から公開的にミネルバを支持してきたキム教授は去る1月ミネルバが拘束されるや本格的な‘戦い’を始めた。ポータルサイト‘ダウム’のディベートルーム‘アゴラ’にミネルバの無罪を主張する文を5回連載し、去る14日には世界的な動画共有サイト‘ユーチューブ’に‘ミネルバと表現の自由(Minerva and Freedom of Speech)’という題名の動画まで作り投稿した。今回の事態を外国に知らせようと英語で製作した動画は21日までに2万8千回余りの照会数を記録した。
キム教授は動画に黒いネクタイを締めて登場し、「韓国で表現の自由が脅威を受けている」として「ミネルバの自由と大韓民国の表現の自由を回復するために世界市民の助けが必要だ」と力説した。動画はアゴラ ネチズンなど法廷で初めて会った人々の助けを借りて製作した。
「それを見て ‘国に恥をかかせた’ と言う人々もいるが、ミネルバを拘束起訴して3ヶ月以上も監獄に閉じ込めた検察こそがまさに国の恥さらしではないのか?」
キム・デジュン政府の時期に大統領府経済首席を務めたキム教授がインターネット論客ひとりを守ろうと立ち上がった理由は何か?
彼は昨年9月から ‘第2の外国為替危機’ が近づいているのに、政府がまともに対応できず市場の信頼を蚕食している状況を名指しした。キム教授は「市場が政府を信じることができない状況で、難しいことを難しいと認め、さらに難しいことだと正確に予測したのがまさにミネルバだった」として「そのような彼を拘束し表現の自由を抑圧して監獄に閉じ込めるのは正しくないという考えで行動に出ることになった」と話した。
キム教授はミネルバ拘束がイ・ミョンバク政府の ‘ビジネス フレンドリー’ 政策にも反することだと強調した。彼は「片方には情報が豊富で他方には殆どない ‘情報非対称’ 状況では市場経済がまともに発展できない」として「市場経済発展のためには情報の疎通が円滑であるべきで、表現の自由を抑圧して言論を弾圧する政府は正反対の道を行くもの」と指摘した。
経済学者のキム教授の心配は民主主義につながった。「この間、シン・ヨンチョル最高裁判事波紋などを見守って、我が国の民主主義が心配になっていたが今回の裁判を見て小さな希望を見た。表現の自由が侵害されるほど民主主義は後退し、これは経済発展基盤の崩壊につながる。」
ソン・ギョンファ記者freehwa@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/350941.html 訳J.S