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MBC クォン・ジェホン‘ハリウッド アクション’報道 虚偽と判決

登録:2013-05-09 21:04 修正:2013-05-10 07:28
"当時、労組員らとの直接的な身体接触はなかった"
クォン・ジェホン アンカー

 昨年5月17日、ストライキがあった<文化放送>(MBC)の看板ニュースプログラム<ニュースデスク>は冒頭で 「昨夜クォン・ジェホン アンカーが退勤途中、労組員の阻止で身体の一部に衝撃を受け当分放送の進行ができなくなった」というニュースを放送した。 報道本部長であるクォン アンカーが退勤を阻止しようとした労組員らに囲まれ困難を体験し、その過程で腰などに衝撃を受け負傷したということだ。 しかし文化放送労組が公開した動画でクォン本部長は労組員らと離れていて身体の接触がなかったことがわかった。 その後、この事件は「ストライキを行なった労組を弾圧するための‘クォン・ジェホン本部長のハリウッド アクション’」と呼ばれるようになった。

 1年が過ぎた9日、当時のニュースデスク報道は虚偽報道だったという判決が下された。 ソウル南部地方裁判所民事合議15部(裁判長 ユ・スンニョン)は文化放送記者会所属記者140人が起こした訴訟で、当時<ニュースデスク>の報道内容は虚偽であったとし、会社が訂正報道をし2000万ウォンを賠償せよと判決した。 文化放送記者会は当時ニュースデスク報道の後 「労組を弾圧する名分を探すために労組員を暴徒に追い込んだ悪意的報道」として訂正報道および2億ウォンの損害賠償を請求した。

 裁判所は 「当時クォン本部長が警備警察官10人余りの護衛を受けており、労組員との間に直接的な身体接触はなかった。 クォン本部長が発給された診断書内容に従っても身体に物理的な衝撃を受けたとは見難い」と明らかにした。 また「それにもかかわらず傷害を負ったと報道したのは真実に反する虚偽報道であり、文化放送記者会の名誉を傷つけたので損害賠償と訂正報道をする義務がある」と明らかにした。 裁判所は去る3月に反論報道をせよとの趣旨で和解勧告をしたが、文化放送はこれを拒否した経緯がある。

 判決に対してキム・ヒョヨプ文化放送記者会長は「今回の判決で昨年5月に起きた事件の真実と誰が文化放送の名誉を失墜させニュースの信頼度を墜落させたのかが明らかになった」として「自分の会社を相手に訂正報道を請求しなければならない非正常的な状況に苦々しくみじめな心境」と話した。 彼は「当時の事件を契機にパク・ソンホ記者をはじめ文化放送構成員が続々と解雇・懲戒されたが、当時の責任者はこれに対して必ず責任を負わなければならない」と明らかにした。

 文化放送は昨年5月30日、報道本部長退勤阻止デモを主導したという理由でパク・ソンホ記者会長を解雇し、チェ・ヒョンムン記者会スポークスマンとワン・ジョンミョン記者に対してそれぞれ停職6ヶ月・1ヶ月の懲戒を下した。

 文化放送は最近解任されたキム・ジェチョル前社長の後任としてキム・ジョングク社長が就任し、クォン報道本部長などが役員人事対象になるかも関心を集めている。

チェ・ウォンヒョン記者 circle@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/media/586660.html 韓国語原文入力:2013/05/09 15:54
訳J.S(1381字)

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