原文入力:2009-04-21午前12:56:18
検察 ‘解明信頼度 崩れた’ 強調
盧前大統領側, 対応論理 苦心
ソク・ジンファン記者
盧武鉉前大統領の夫人クォン・ヤンスク氏が受け取ったと明らかにした13億ウォン(100万ドル+3億ウォン)の内、3億ウォンがクォン氏には渡されなかった事実が明らかになり、今回のことが検察捜査に及ぼす影響に関心が集まっている。検察は盧前大統領側解明の信頼度を押し崩す有力な根拠として活用する態勢である反面、盧前大統領側は即刻反論することはせず対応論理を用意するために苦心中であることが知られた。
検察は20日、チョン・サンムン前大統領府総務秘書官の拘束令状を請求し「拘束令状に3億ウォンをチョン前秘書官が受けたわいろとして指摘し、チョン前秘書官もこういう事実を全て認めた」と盧前大統領側を圧迫した。検察は続けて「チョン前秘書官が(3億ウォンと関連して虚偽の陳述をしたことに対して) ‘恥ずかしいと考えている’ と述べている」としてクォン氏が ‘嘘’ をついたという点を強調した。
検察はチョン前秘書官の借名口座から新しくあらわれた秘密資金10億ウォンなどを‘テコ’とみなし、チョン前秘書官の陳述変化を引き出すことに注力するものと見られる。疑惑の核心である600万ドルと盧前大統領の直接関連性を問い質す一方、チョン前秘書官が盧前大統領側のメッセージのために捜査初期に陳述を翻意したのではないかを追及するものと見られる。今後、盧前大統領の拘束令状請求に備えて口裏を合わせることを通じた ‘証拠隠滅’ 企図を立証しようとする布石であるわけだ。
盧前大統領側は「クォン氏が13億ウォンを受け取り借金を返すのに使ったという立場には変化がない」と明らかにしたが、困惑する表情は隠すことができなかった。ムン・ジェイン前大統領府秘書室長は<ハンギョレ>との通話で「クォン女史が具体的な使い途をいわなかったし、チョン前秘書官逮捕で経緯把握もできない状況で生半可に話しにくい」と明らかにした。以前、500万ドルに盧前大統領の子息ノ・コンホ氏が介入した疑惑を否認し検察が関連事実を出すやこれを認めた状況と ‘似た振る舞い’だ。このような事情のために検察内外では盧前大統領側が大変な守勢に追い込まれたという評価を出したりもする。
しかし盧前大統領が自身に拘束令状が請求された場合、法廷での争いに備えて使い途などを最後まで公開しないのではないかという分析も出ている。法廷で背水の陣を敷く覚悟で、今は言及自体を自制するということだ。
検察が指定したクォン氏の嘘が盧前大統領の疑惑立証に多いに役に立ちはしないだろうという観測もある。クォン氏が13億ウォンを受けようが10億ウォンを受けようが、事実関係で変わることがないということだ。クォン氏が ‘チョン前秘書官を保護するためであった’と解明すればそれで終わり、刑事責任を問うことは容易ではない。法曹界のある要人は「結局、クォン氏の ‘嘘’ は口裏合わせをしたチョン前秘書官を拘束するのに役に立つ程度」として「盧前大統領を処罰するためには拘束されたチョン前秘書官の口を開かなければならない次の段階が残っている」と見通した。
ソク・ジンファン記者soulfat@hani.co.kr
原文: 訳J.S