不正腐敗にかかわった財閥総師と大統領の親戚・側近赦免で‘権限乱用’という批判を受けてきた大統領の特別赦免権が手術台に上がった。 赦免法制定以来65年ぶりだ。 朴槿恵(パク・クネ)大統領は当選者身分だった去る1月、李明博前大統領の任期末‘セルフ赦免’を強く批判した経緯があり、国会の赦免権縮小の動きにどんな反応を示すか注目される。
国会法制司法委員会は22日、与野党議員が発議した9件の赦免法改正案審査のために法曹界の専門家6人が参加した‘立法聴聞会’を開いた。 国会法は人事聴聞会でなくとも法律案審査のための立法聴聞会制度を2000年に別途導入したが、立法聴聞会が開かれたことは今回が初めてだ。
この日の聴聞会では△特定経済犯罪加重処罰法違反の財閥総師△大統領親戚△大統領が任命する政務職公務員など‘特定犯罪’および‘特定人’を赦免対象から除外するなり、赦免基準を強化しようという法案内容が争点になった。 与党推薦要人として提案を受け持ったコ・ムンヒョン崇実(スンシル)大法大教授は「法治主義の確立と厳正な法執行のために特別赦免を一定部分制限しようという立法趣旨に共感する」としつつも「特定罪名・犯罪の赦免を一律的に制限することは憲法に保障された大統領の固有権限である赦免権を過度に侵害する素地がある」と慎重な見解を示した。 反面、イ・スンホ建国(コングク)大法学専門大学院教授は「腐敗・政治犯罪、特定経済犯罪はこの間わが国の赦免史で誤用が最も問題になった類型だ。 生きている政治権力との結託が容易に起き、足早な赦免で虚しく終わってしまう事例が多かった。 赦免禁止対象目録に必須的に記載されなければならない」と主張した。
また、立法聴聞会では△特別赦免の国会同意△赦免の1週間前に対象者国会通知△大統領任期中の刑宣告者、一定刑期以上未執行者に対する赦免制限△赦免審査委員会会議録即刻公開などが議論された。 チョン・ジェリョン法司委専門委員は、改正案検討報告書を通じて「‘自己赦免’に該当する大統領親戚および政務職公務員に対する赦免制限と赦免審査委会議録の即刻公開は妥当だ」と報告した。
セヌリ党議員らは午後の法司委会議で格別異見なしとして9件の改正案を23日に開かれる法案審査小委員会に渡すことに合意した。 法案審査小委には財閥総師などの赦免を制限するオ・ジェセ民主統合党議員の赦免法改正案がすでに上程されている。 パク・ヨンソン(民主統合党)法司委員長は「憲政史上、初めて開かれる立法聴聞会は与野党が赦免法改正の必要性に合意したことを意味する。 4月臨時国会で赦免法改正を推進する」と話した。 キム・ナムイル記者 namfic@hani.co.kr