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‘模擬面接でも…’ 1万2千人 地団太

原文入力:2009-04-20午後07:20:40
‘ジョブフェア’ 行事会場行ってみたら
毎月開かれる行事に2倍人員集まって…あちこちため息
“27ヶ所 志願したのに一ケ所も連絡なし”
“加算点もらおうとスペイン語まで勉強”

ファン・ボヨン記者

←去る18日、ソウル,中区のソウル総合雇用支援センターで労働部とソウル特別市などが主催した‘第13回清渓川ジョブフェア行事’が開かれ、採用情報を求めようとする求職者たちで混み合った。韓国障害者雇用促進公団提供

“五時間以内に釜山,広安里の海水を最も速く汲んでくる方法をおっしゃってみて下さい。”去る18日午前、ソウル,長橋洞,ソウル総合雇用支援センターの‘ジョブフェア’行事会場に用意されたある大企業の模擬面接場。面接官の突発質問に求職者キム・ジョンミン(29)氏の顔には慌てたそぶりが歴然だった。彼は苦心のあげく、航空便と地下鉄移動時間などを考慮した最短時間を提示したが、面接官から「発想の転換が必要だ」という忠告を聞かなければならなかった。表情管理に始まって手の動作,返答内容まで彼が慣れなければならないことは一つ二つではなかった。

行事会場にはキム氏のように顔が上気した青年求職者たちで込み合っていた。ソウル総合雇用支援センター関係者は「毎月開かれる行事で普通は多くても7千~8千人がだったが、今回は1万2千人ほどが集まった」と伝えた。青年求職者たちはますます完ぺきな‘人材像’を要求されている。大多数の求職者が望む大企業の採用門がそれだけ狭くなったためだ。最近、就職ポータル インクルートが今年上場企業635ヶ所の採用計画を調査した結果では、正規職採用規模が昨年より39.9%も減った。

大邱のある地方大を今年2月卒業したキム・ジョンミン氏は、今まで入社願書を出した企業が何と27ヶ所だ。だが連絡がきたところは一ヶ所もない。彼にとって最も大きい難関は書類選考だ。彼は「企業ごとに自己紹介書項目を以前よりさらに難しく要求する」として「地方大出身なので書類選考通過も難しく、はるかに精魂を込めなければならない」と話した。この頃、就職生たちは入社願書類作成から面接方法までコンサルティングも受けているがその費用が侮れない。キム氏は「一度コンサルティングを受ければ20万ウォン以上がかかる」としてため息をついた。

‘就職難恐怖’ は大学在学生たちも同じだ。大学4学年のキム・ポヒョン(24)氏もこの日ジョブフェア行事会場のあちこちを見回し情報収集に励んだ。彼はこの日、韓国青少年教育文化協会が主管した英語模擬面接に参加し、ネーティブスピーカーから多様な面接技法を習った。面接官は外国系企業で外国人が面接試験に出てくる場合、韓国企業で外国人面接官が出てくる場合、そして韓国企業で韓国人が英語面接を行う場合など類型別面接要領を伝授した。「外国語の実力だけでなくその国の文化に対してよく知っていなければならない」という注文まで出てきてキム氏の顔には心配で埋め尽くされた。

キム・ポヒョン氏はTOEIC点数が910点で高い方だが、毎朝英語学院に通っている。企業がまだ女性志願者を敬遠しTOEIC点数950点は取らなければならないというのが彼女の考えだ。彼女は「最近企業5ヶ所のインターン社員採用に志願したが、面接を受ける機会はただ一度だけ与えられた」として「大企業の場合、インターン採用競争率も10対1を越えており緻密な準備が必要だ」と伝えた。

最近に入り第2外国語の実力を要求する企業もかなり増加している。今年卒業時期を当初予定より1年後送りしたキム・チョニュン(27)氏はこの頃英語の他にフランス語とスペイン語,ロシア語などを準備するのに玉の汗を流している。もう少し‘準備された’ 求職者になるためだ。彼は「大企業入社試験に加算点があるといって漢字試験勉強にもまい進している」として「ますます万能求職者を望むようになってきているようで心配」と話した。

ファン・ボヨン記者whynot@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/working/350746.html 訳J.S