国防部の“キム・ビョングァン救命作戦”…質問紙 言い逃れ試み「ミスで流出」認める
キム候補・セヌリ党「与り知らない」否認
ユ・スンミン委員長 真相把握のため停会も
野党議員が質問紙公開するや 認める
国防部「予行練習用に作成」と釈明
弁論性意見を含み、意図性濃厚
キム・ビョングァン(65)長官候補者に有利な質問と主張を資料にした質問紙を人事聴聞会を担当する国会国防委員会所属のセヌリ党議員に送っていたことが確認された。
キム・グァンジン民主統合党議員は去る8日夜、キム候補者に対する国会人事聴聞会で「近しい(聴聞)委員や与党の委員に、このような質問をしてほしいとして質問案を送ったことがありますか」と尋ねた。これに対しキム候補者は「知らない。私は送ったことはない」と答えた。 次いでキム議員が「ここに候補者側からセヌリ党議員に送った17分野の質問がある」として質問紙を公開するや、キム候補者は「私は答弁資料を作って練習するのに多くの時間を費やした」として言い逃れた。
これに対しユ・スンミン国防委員長(セヌリ党)は「聴聞会候補者が国会議員に『このように質問してほしい』と質問紙を与えたとすれば容認できない」として聴聞会をしばらく中断し事実関係を把握するよう指示した。 夜12時を過ぎて9日0時26分に聴聞会が再開されるや、キム・ビョングァン候補者は「たった今(国防部)練習チームが作ったものであることを確認した」と答えた。 国防委与党幹事であるハン・ギホ セヌリ党議員は「(国防部が)作成した事実を否認しておらず、与党議員も(質問紙を)受取ったことを否認していない」と言った。 キム・ビョンジュ合同参謀戦略企画部次長(准将)は「内部の練習用として作ったがどんな経緯で与党議員に流れたたのかは分からない」と釈明した。
キム・グァンジン議員は「質問紙には単純に質問だけ書かれているのではなく、候補者を積極的に弁護する意見が含まれている。 予行練習用の文書ならばこのような意見が含まれる必要はないはず」として予行練習用とは見難いと主張した。
キム議員が入手した質問紙を見れば、「万一、国内業者にパワーパック開発を任せるならばいつ頃戦力化が可能だと見ますか」という質問に続き「したがってパワーパックの海外導入決定は極く正常なもので、これは我々国会国防委委員が誰よりもよく知っている。 にもかかわらず、あたかもその過程で候補者がコネクションがあるかのように疑われているが、それは誤った見解だと本議員ははっきり申し上げる」という主張が含まれている。 この他に「ＭＴＵ社製パワーパック導入疑惑を受けている候補者は、むしろドイツ製パワーパックが輸入されることを防ぐために韓国に合資会社を設立するのに努力したということですか」、「天安（チョナン）艦爆沈の翌日午前7時にゴルフをしていたために爆沈事実を知らなかったのではないか」等、キム候補者に有利な質問が含まれている。
キム・ミンソク国防部スポークスマンは「質問紙は内部の練習用に作成したものであって、与党議員に直接渡しはしなかったが、国会連絡官が国会を行き来しながらミスで(資料が)流出したものと見られる。 質問だけでなく意見発言などが入っているのは、予行練習の現実感を高めるための装置だった」と釈明した。
ユン・ヒョンジュン記者 hjyoon＠hani.co.kr
訳A.K(1609字)
