大韓民国の大統領は退任後に‘前職大統領礼遇に関する法律’により各種の恩恵を受ける。 厳然たる法的権利だ。 だが、今まさに任期が終わった李明博前大統領がこの法により優遇を受けることに対しては多くのネチズンたちが納得しかねる雰囲気だ。
先ず民主統合党チョン・チョンレ議員が火ぶたを切った。 チョン議員は25日、自身のツイッターに "李明博前大統領 前職大統領礼遇. 退任年金は月額1125万ウォン。 秘書官3人、運転手1人を支援…老後の不安はないでしょうね" として冷笑的反応を見せた。 チョン議員の指摘どおり、現行法により李前大統領は概略、現職大統領年俸の約70%水準の年金を受け取ることになる。 ここに大統領自身が推薦する秘書官3人と運転手1人が提供される。 また、警護および警備人材、交通・通信および事務室も支援される。 病気にかかっても問題ない。 大統領だけでなく家族の病気治療費用まで支援されるためだ。 何も仕事をしなくとも一生涯 本人と家族が保障を受けるわけだ。
前職大統領の莫大な恩恵に対するチョン議員の嘲弄は更に続いた。 チョン議員は続けてツイッターに "在職中に弾劾されたり禁固以上の刑が確定された場合、刑事処分を回避する目的で外国政府に逃避先または保護を要請した場合、大韓民国の国籍を喪失した場合…心配される方もいらっしゃるでしょう」という文を載せた。 ‘前職大統領礼遇例外条項’に関する説明だった。
現在、礼遇を受けている大統領は金泳三 元大統領唯一人だ。 禁固以上の刑が確定した場合、礼遇が剥奪されるので、それぞれ無期懲役と懲役17年の刑の確定を受けた全斗煥・盧泰愚 元大統領は恩恵を受けられずにいる。 金大中・盧武鉉前大統領は逝去したのでやはり恩恵がない。 結局、チョン議員の発言は李前大統領に向けられたものと分析される。
ネチズンたちの反応もチョン議員の反応と類似している。 ネチズンたちはチョン議員の発言をリツィットしながら "税金が勿体無い"、"金持ちと既得権層だけが一生幸せだろうね"、"なぜ年金は寄付しないのか" などの‘注釈’を付けている。
だが、イ・ヒホ氏やクォン・ヤンスク氏も遺族年金を受けているだけに、法で保障された礼遇に対して一方的非難は控えるべきだという意見もある。 ツイッター利用者 natexxxは "李前大統領を皮肉っているが、法律適用にあって二重定規を適用してはいけない" と話した。
イ・ジョングク記者 jglee@hani.co.kr