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放通委 “グーグル不法 探せ” ‘実名制拒否’ 報復

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/350243.html

原文入力:2009-04-17午前08:42:54
グーグル ‘表現の自由’ 固守…政府と衝突
‘屈服’ 国内業者…ネチズン非難に困惑

ク・ポングォン記者

グーグルが運営するユーチューブがインターネット実名制(制限的本人確認制)導入を拒否したことと関連し、政府がグーグルに対する法的対応を強要した。すべてのインターネット事業者に無差別に実名制規制を適用しようとする韓国政府と、‘匿名性に基づいた表現の自由’という原則を世界どこでも維持しようとする世界最大インターネット企業間の衝突が拡大の兆しを見せている。

16日、匿名を要請した放送通信委員会関係者は「(去る9日グーグルの決定で)放通委がてんやわんやの大騒ぎになった」として「グーグルをこのままにはできないから懲戒する道を探せとの(上層部ラインの)指示により関連チームが不法性有無を研究中」と話した。グーグルは去る9日、ユーチューブで‘韓国’国籍で動画などを上げる機能を遮断し、実名制適用を事実上拒否するという方針を明らかにした経緯がある。これに対して放通委は当初、「行政措置をする懸案ではない」と中途はんぱな態度を見せたが、何日も経たないうちにさっと方向を変えた。グーグルの方針は事実上の規制回避であり、規制当局である放通委が手を離してよい状況ではないと判断したと見られる。

ファン・チョルジュン放通委ネットワーク政策官も「グーグルが国内で行う色々なサービスで違法事項がないか調べる」と話した。グーグルコリアは国内でユーチューブ以外にも検索・キーワード広告など種々の事業をしており、わいせつ物や不健全広告,著作権分野などで違法性があらわれる可能性がある。

先立ってチェ・シジュン放送通信委員長は15日国会の文化体育観光放送通信委員会でグーグルに強い不満を表わした。チェ委員長は「(グーグルの措置で)韓国がインターネット後進国でありインターネット検閲を強化するように言っているのに、なぜ手をこまねいていられるのか」というナ・ギョンウォン ハンナラ党議員の質問に「商業的な目を隠して、あまりにアウン式なグーグル側の態度に対し、はなはだ遺憾を表明するもの」としつつ「グーグルコリア代表者に会い真意が何なのか確認し法律的検討をしている」と答えた。

一方、グーグルコリア イ・ウォンジン代表は16日<文化放送> ‘ソン・ソクヒの視線集中’に出演し「(アップロード機能遮断に)真意などはなく、見えるものが全て」として「本社と協議の末に下した難しい決定であり、韓国市場を重視し長期的に見て下した決定だった」と明らかにした。グーグル本社次元で下した決定であるので、韓国政府の影響に左右される性質のものではないということだ。イ代表は「私たちがこの規制を受け入れず表現の自由を開いてくれる契機を作れば国内インターネット文化がさらに活性化させることができる」と付け加えた。

だが政府政策に正面から反旗を翻す業者をそのままにしておき、国内企業等だけに規制を強要した場合 ‘逆差別問題’ が生じる。あるポータル業者役員は「グーグルの決定を見てうらやましい一方、みじめだった」として「国内事業者は願わない規制に従い、利用者からは非難を受けなければならない状態」と話した。ハン・チャンミン インターネット企業協会事務局長は「国内で接続可能な外国サイトに対して、すべて本人確認制を適用するか、さもなくば国内事業者もこれに従えないことがありうるようにしてこそ公平ではないか」と業界の不満を伝えた。

インターネット規制を巡る政府とグーグルの衝突は ‘ネットワークのネットワーク’ であるインターネットでは、地理的領域で規制を適用しても実効が少ないという特性を示す。だが政府としてはグーグルのようなケースを放置すればインターネット政策運用が不可能だという困難がある。インターネット コンサルティング会社 ‘検索エンジンマスター’ のチョン・ビョングク代表は「政府とグーグルが互いに合意点がない状況に直面した」として「グーグルが韓国市場に大きな魅力を感じることができない状態で、政府がムチだけを使っても得るものがあるのか疑問」と話した。 ク・ポングォン記者starry9@hani.co.kr

原文: 訳J.S