原文入力:2009-04-16午前01:47:42
長城・居昌郡など上位圏 ‘名門自律学校の力’
“該当地域学生成就度ではなく選抜効果” 指摘
加平・東豆川など成績向上地域も国際・外国語高校のおかげ
ユ・ソンヒ記者,チョン・ミニョン記者
←‘大学修学能力試験 成績分析結果 専門家セミナー’が開かれた15日午後、ソウル,鍾路区の韓国教育課程評価院で参席者たちが討論を行っている。 聯合ニュース
韓国教育課程評価院が15日公開した大学修学能力試験(修能)成績資料は全国16ヶ市・道と232ヶ市・郡・区の5年間の領域別等級比率を分析したものだ。評価院は年度別・領域別に1~4等級学生比率上位20ヶ市・郡・区と成績向上度上位20ヶ市・郡・区をそれぞれ選び公開した。
評価院の分析結果によれば、地域間成績格差が明確にあらわれている。最も最近行った2009学年度修能の言語・数理(‘カ’型と‘ナ’型)・外国語など4領域での1~4等級比率上位20位内に入った80ヶ(重複含む)地域中で郡地域は15ヶ所(18.8%)に留まった。該当領域に受験した学生数が30人未満で代表性がない5ヶ所を除けば郡地域比率は14.7%(75ヶ所中11ヶ所)とより一層低くなる。
評価院はこの内、全南,長城郡と慶南,居昌郡が農村地域であるのに5年間大部分の領域で20位内に入ったことは注目に値することとし意味を付与した。同様な条件の学校でも校長のリーダーシップと教師の情熱、生徒たちの成就動機が高ければ結果が変わるということだ。実際、長城郡は2009学年度修能4領域で、居昌郡は3領域で上位20位内に入った。
だが、内幕を覗いて見れば評価院の説明とは違う側面が多い。長城郡の場合、一般系高校が長城高1ヶ所だけだ。長城高は試験を通じて全国から生徒を選抜する ‘寄宿型自律学校’ だ。この学校は2年前に自律学校に指定され、去る10年間に生徒全員を4年制大学に合格させた。居昌郡の場合も同様だ。この地域の居昌高もやはり長城高と同じく全国から生徒を選抜する寄宿型自律学校だ。居昌地域の一般系高校の学生数は640人ほどだが、この内で居昌高生徒が占める比率は18%に達する。
評価院が5年連続3領域で上位20%に含まれたと明らかにした釜山・蓮堤区,海雲台区、光州・南区、京畿・果川市などもすべて自私高と特別目的高校がある地域だ。釜山,蓮堤区には釜山外高と蔣英實科學高などが、海雲台区には自社高の海雲台高と釜山国際高があり、光州南区には光州科学高校が、京畿果川には果川外高がある。
評価院はまた2005学年度と2009学年度の成績向上度を分析してみると、京畿・加平郡,東豆川市,儀旺市などが上位20位内に入ったと発表した。だがこの地域らは最近5年間に外国語高校と国際高ができたところだ。東豆川では東豆川外高が2007年に初めて修能受験生を輩出し、加平では2008年に清心国際高が、儀旺では2006年に明知外高が初めての修能受験生を輩出した。
このような点に照らしてみれば、この地域の成績が高いのは学校教育の効果というよりは ‘選抜効果’ である可能性が高いという指摘が出る。この日、評価院が開いた専門家セミナーに討論者として出たキム・ジンヨン建国大教授(経済学)は「特別目的高校や全国単位募集学校などがあるので、発表文に提示された達成度は該当地域学生たちの達成度ではないこともありうる」と指摘した。
ソン・ギソン カトリック大教授(教育学)は「評価院が一部郡地域の例をあげて、校長と教師の熱意など ‘学校効果’ にともなう結果であるかのように話しているが、これらの学校は最初から優秀な生徒たちだけを選んだ ‘選抜集団’」として「これは ‘選抜効果’ または ‘優秀学生効果’ であるだけで地域特性とは関係がない」と話した。 ユ・ソンヒ,チョン・ミニョン記者duck@hani.co.kr
←2009学年度1-4等級比率上位20ヶ市・郡・区
←1-4等級比率が増加した上位20ヶ市郡区
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/349938.html 訳J.S