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公企業 清掃夫 ‘月給が あきれてしまう’

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/349880.html

原文入力:2009-04-15午後02:31:10
大邱地下鉄, 予算節減ために用役単価 ‘殴り飛ばし’
労働時間減って賞与削られて…労働者に責任転嫁
一部用役業者は退職金なくすために ‘6ヶ月契約’も

ナム・ジョンヨン記者

“最低賃金が上がったというのに実際受け取る月給袋はさらに薄くなりました。” 大邱都市鉄道公社で清掃職をする労働者イ・某(54・女)氏は今年に入って月給が5万8千ウォン削られた。最低賃金は上がったが各種手当てが削られて労働時間も減らされたためだ。

一部公企業が用役業者に清掃業務を任せ用役契約金額を低くして、清掃サービス労働者たちは今年最低賃金基準が上がったのに、むしろ昨年より削減された月給を受け取っている。用役企業等は労働時間を短縮したり退職金積み立て義務を避けるなど色々な便法を動員している。

大邱都市鉄道公社で働く清掃サービス労働者たちは昨年1ヶ月122万9千ウォンを受け取っていた。時間当り3770ウォンの最低賃金に、延長勤務手当てなど各種手当てを加えた金額だ。だが今年は5万8千ウォン少ない117万1千ウォンを受け取っている。時間当り最低賃金は3770ウォンから4千ウォンに上がったが、労働時間が一日30分ずつ減ったためだ。ここに昨年44万1070ウォンを受け取った手当ても5万ウォン以上削られた。イ・テジャ大邱地下鉄清掃サービス女性労働組合事務局長は「退勤時間が30分早くなったと言っても清掃の仕事が減ったのではない」として「時間当り賃金で与えることになっている最低賃金法の弱点を突いたもの」と話した。

公企業で働く清掃労働者の実質賃金が減ったのは政府の予算縮小圧力で最近一部公企業が清掃サービス予算を減らしているためと解説される。大邱地下鉄の用役を引き受けたある業者の関係者は「(大邱地下鉄公社から受け取った)落札金額で最低賃金に合わせようとして労働時間を30分短縮した」と話した。大邱都市鉄道公社関係者は「他の地域の地下鉄に比べ賃金が多い方なので落札金額を調整した」と説明した。

仁川地下鉄工事では勤労契約期間を減らし、退職金を削減する方法が使われた。仁川地下鉄公社清掃サービス業者は今年地下鉄駅舎清掃サービス労働者らと勤労契約を結んで、1~6月の6ヶ月を勤労期間に定めた。最小1年契約すれば負担しなければならない退職金積み立て義務を避けるためだ。仁川地下鉄工事関係者は「昨年より清掃サービス予算を減らした」としつつ契約期間については「来る7月新しい駅舎が開業する時に再契約をしようとした」と説明した。だがイム・ジョンジャ仁川地下鉄清掃サービス労組委員長は「とにかく退職金40万ウォン程を受けられなくなった」として「用役業者側が(仁川地下鉄公社と結んだ)契約金額が減ったと言っていて、契約変更を要求す意欲も出ない」と話した。ソウル都市鉄道公社車両基地で働く清掃労働者たちもこういう理由で昨年退職金を受けられなかった。

イ・チャンベ民主労総女性連盟委員長は「時間当り最低賃金と各種手当てを含めた金額が実質的な最低賃金」として「最低賃金が上がっただけ実質賃金も上がらざるをえないのではないか」と指摘した。イ・スンチョル全国民主労働組合総連盟政策部長は「政府と公企業の予算縮小政策に清掃サービス労働者たちが一次的な被害を被っている」と話した。

ナム・ジョンヨン記者fandg@hani.co.kr

原文: 訳J.S