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“資本主義を越えよう” 資本主義 熱攻

原文入力:2009-04-14午後02:00:41
‘韓国経済どこへ行くのか’
経済特講に人々集まって
“時局討論のよう” 熱気ほかほか
資本主義分析書籍も飛ぶように売れる

イ・セヨン記者

←チャン・ハジュン教授が10日午後、ソウル,新村の延世大学校爲堂館で資本主義と関連講義を行っている。新入生から老教授までが大講堂を埋めている。講義室床まで座った受講生の間を掻き分けてチャン・ハジュン教授(メガネをかけた人)が入ってきている。 キム・ポンギュ記者bong9@hani.co.kr

資本主義模範生 大韓民国が改めて資本主義学習の熱気で暑い。あちこちで経済学講演と講読が開かれ、現経済危機の原因を必ず分かってしまおうという人々で講義室が混雑している。皆不況だというのに、資本主義分析書を出す出版社は時ならぬ利益を得ている。

■チャン・ハジュン教授特講現場
去る10日夕方、チャン・ハジュン英国ケンブリッジ大教授の経済特講が開かれたソウル延世大為堂館地下講堂はこういう雰囲気を圧縮して表出した現場だった。350ヶの座席は講義開始20分前になくなった。500人は優に越えて訪れた聴衆たちが側面と中央,舞台前通路の床までいっぱいに埋めてあふれた。

この日の講義主題は‘経済発展と民族性,そして文化.’ 延世大文化人類学科と梨花女子大女性学科などが共同で準備した経済人類学コロキウムの六回目だ。

受講生も今しがた入学したばかりの新入生から、博士論文を準備中の大学院生、退任後読書で日がな過ごす白髪混じりの名誉教授まで多様だった。10代後半から70代半ばまでの多様な年齢層を合わせるこれらの関心事は一つだ。“資本主義はいったいどこへ向かうのか”

ヤン・スンドゥ(74)延世大名誉教授は「世の中がどのように変わるのか気になって文を書くのにも助けを得ようと久しぶりに学校を訪ねた」と話した。延世大卒業生チョ・ソクイン(27)氏は「急げば望むような働き口ができることもないのではないか」として「この機会に経済と社会がどのように変わって行くのかについて長期的見識と深みのある知識を得たい」とした。

こういう真剣さにチャン教授の講義は予定された8時を遥かに越え進行され、チャン教授のシャツは汗でびっしょりだった。低発展の原因を怠惰や文化の非合理性に求める西欧経済学者たちの主張を一つずつ論駁していく彼の講義に受講生は熱を帯びた質問攻勢で応えた。自身を「世界経済危機を体で経験する卒業予備生学生」と紹介したある女子学生は「韓国経済がいつ頃回復すると考えるか」とチャン教授に尋ね、地方国立大を卒業したという30代男性は「100ヶ所を越える所に願書を出したが職場を求めることができなかった」として講演を聞きに来たウォン・ヒリョン ハンナラ党議員に訴えもした。これに対して卒業を控えた4年生は「大企業就職説明会場のようだ」と言い、ある‘386’教職員は1980年代の時局討論会のようだといった。

コロキウムの成功に延世大文化人類学科側は精一杯鼓舞された様子だ。ウ・ソクフン講師は「熱気が三星グループ就職説明会以上」として興奮を隠すことができなかった。

■広がる資本主義学習熱
こういう‘資本主義学習熱’は大学の中だけに限らない。参加連帯が毎週月曜日夕方、通仁洞事務室で開いている経済教室には昨年の二倍水準の83人が受講申請をした。ユ・ジョンイル韓国開発研究院教授が‘財閥・金融・租税政策と私の働き口の関係’という主題で講演した6日には100人余りが席を占めた。

受講生は30~40代の会社員が最も多い。残りは大学生,就職活動学生,主婦たちだ。ミョン・グァンボク チーム長は「経済が難しく受講生が減るかと心配したが、むしろ増えて驚いた」として「50席規模の講堂の席配置を完全に新しくした」と伝えた。民間研究所や勉強会が運営する資本主義セミナーもやはり活気を帯びている。労働社会科学研究所とセミナーネットワーク セウムなどが運営する<資本論>講読は20~40人余りが着実に参加している。

出版市場もやはり‘資本主義熱攻’雰囲気を実感させる。<悪いサマリア人> <はしご蹴飛ばし>のようなチャン・ハジュン教授の本は数ヶ月連続で社会科学分野ベストセラー目録の上段に名前を上げている。世界経済危機を扱った<ニューレフト レビュー>韓国版が出版半月で1刷2000部が売り切れるかと思えば、<猿でもわかる資本論>のような大衆の目の高さに合わせた資本主義分析書の出版も列をなしている。

参加連帯経済教室で講演するチャン・サンファン慶尚大教授は最近の学習熱気を「1997年外国為替危機直後と似ている」として「あまりにも多くの変化が短い期間に相次ぎ混乱の強度が高いと人々が資本主義や市場経済のような根本的主題に関心を持つようだ」と解説した。

イ・セヨン記者monad@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/349676.html 訳J.S