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5ヶ大学 時間講師たち‘コンテナ籠城’

登録:2013-01-03 21:02 修正:2013-01-03 21:14
慶北(キョンブク)大など400人余り 初めての同時ストライキ
賃金引き上げ要求して成績入力を拒否
講義料、政府基準 7万ウォンに満たず
教育科学部 "大学が決めること" 学校側 "財政不足"

 大学の時間講師として6年にわたり仕事をしているチョン・ボソン(46)氏は昨年最後の夜を大邱(テグ)慶北(キョンブク)大本館前に設置した3坪余りのコンテナで過した。 新年もコンテナ内で迎えた。 今年高3・高1になる子供たちと夫は家で母親の帰りを待っていた。 チョン氏は昨年2学期、慶北大で3単位、釜山東亜(トンア)大で6単位の講義をした。 慶北大は時間当りの講義料が6万5500ウォンで、私立大である東亜大は3万4000ウォンだ。 大邱と釜山を行き来して1ヶ月間で受け取った給与は119万4000ウォン(税引前)だ。 冬季休暇である1~2月にはそれすら受け取れない。 チョン氏の夫も時間講師だ。 二人で7ヶ月間で稼いだ金を12ヶ月に分けて使う。 その上、今年は講義があるのかも不透明だ。 時間講師は‘6ヶ月人生’だ。

 慶北大・釜山大・嶺南(ヨンナム)大・全南(チョンナム)大・朝鮮大で仕事をする400人余りの時間講師たちが成績入力を拒否する同時ストライキを行っている。 複数の大学の時間講師たちが同時にストライキに入ったことは初めてだ。 先月20日に同時ストライキを宣言したこれら時間講師たちは各大学の1次成績入力期間が終わり異議申請・訂正期間である3日現在まで成績入力を拒否している。 慶北大教務課関係者は 「3日が異議申請・訂正の最終日だが200講座以上で成績が入力されていない。 直ちに来週から国家奨学金申請、校内奨学生選抜、編入・転科・専攻決定、卒業証明書発行などが始まるが支障をきたすことになった」と話した。 他の大学も事情は変わらない。

 時間講師の要求事項は簡明だ。 生活基本権を保障してほしいということだ。 教育科学技術部が昨年時間講師の賃金ガイドラインとして提示した講義料は、時間当り7万ウォンだ。 しかし慶北大・全南大は6万5500ウォン、釜山大は6万3000ウォン、嶺南大は5万9100ウォン、朝鮮大は5万2000ウォンに止まっている。

 さらに時間講師に対する構造調整圧力が多様な方法で強まっている。 嶺南大は今年から時間講師の代わりに‘講義専門教授’(9単位以上を講義する契約職教授)を増やす計画だ。 講義専門教授は教員確保率算定の際に含まれる招へい教授に該当し、大学がますます増やす傾向だ。 専任教員講義専門担当率を高め費用を減らすために朝鮮大などは専任教授責任講義時間を9時間から12時間に増やした。 事情がこうなので時間講師の講義は減らざるを得ない。

 時間講師たちをより一層苦しめるのは出口が見あたらないという点だ。 大学は継続的な授業料引き下げ及び凍結で、財政圧迫が厳しいとし賃金の引き上げに難色を示している。 嶺南大などは講師に内容証明を送ったり、学科長らが講師に直接電話する方式で成績入力を圧迫している。 教科部はすでに十分な予算を支援しているという立場だ。 教科部学校先進化課関係者は「昨年980億を国庫で支援しており、今年は1111億ウォンの予算を確保した。 残りは大学の役割」と語った。 キム・サンモク韓国非正規職教授労組事務局長は「国公立大の場合、教職員人件費に講師料が占める比重は3%に過ぎない。 毎年財政が厳しいといいながら、正規教職員の人件費は上げている。 思考の転換が必要だ」と話した。

パク・スジン記者 jin21@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/568226.html 韓国語原文入力:2013/01/03 20:38
訳J.S(1604字)

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