投票督励運動が日増しに進化している。 パチパチはねるアイディアで武装した市民たちが投票督励に直接参加し大統領選挙をあたかも祝祭のように楽しむ愉快なムードが高まっている。
忠北(チュンブク)清州(チョンジュ)市内には最近独特な横断幕が懸けられている。 "さあ投票に行ってみようか! 私たちは忠清スタイル(梧倉邑(オチャンウプ)・クム・ギョンア)" 、 "どこへ行ったの? 忠清道の力、いったいどこへ行ったの?(飛下洞(ピハドン)・キム・ヨンハク)" 、 "それでも自分がしなけりゃ誰がする?(金川洞(クムチョンドン)マ・スギク)" 等、個人の名前を明らかにした投票督励メッセージを書いた横断幕だ。
1980~90年代に大学に通った地域住民たちが親睦のために自発的に設けた集い‘希望の波’が最初に提案し、清州市民たちが積極的に呼応し横断幕の数が100枚から300枚、500枚へと急増した。 英語学院長マ・スギク(47)氏は「住所と実名を明らかにして自分の言いたいことを表現しようというアイデアが斬新で格好よくてすぐに始めた。自分が書いた横断幕を見て若者たちが投票しようという気になってくれればうれしい」と話した。
情報通信(IT)業者に勤めるイ・ソンギュ(36)氏とクォン・オヒョン(36)氏など20~30代の会社員は各自の才能を活用して投票督励ホームページを作った。 イ氏らが作った‘2012投票大祝祭’(www.voteaward.com)で‘投票します’というバナーをクリックすれば、参加者のIDと投票参加メッセージがあたかも銅版に刻まれたように画面に記録される。 投票を約束した人は自分の名前のついた賞を制定することもできる。 「私たちが設けた賞で投票率が垂直上昇するかも」というアイデアだ。 ホームページには「暖かいココア一杯接待します" 、 "合コンを斡旋する" 、 "私が作ったラーメンとコーヒーを差し上げる" 等、ユーモアと面白味を添えた文が次から次へと上がってきている。
ツイッターとフェイスブックなどSNSでは投票権を保障する‘優しい会社’に通っているという自慢が投票督励メッセージになって広がっている。 SNS利用者たちは‘職員25人全員が投票すれば社長が団体会食を約束した’等の文を転載しながら投票熱気に油をかけている。 あるツイッター利用者は「今日、部長さんの指示事項で18日は休暇が禁止されました。 投票せずに遊びに行こうと考えるなということです。 当然のことですが、この満足感は何でしょう?」と上げた。
有名人たちも多様なアイデアで投票督励に加勢した。 映画<私の妻のすべて>のミン・キュドン監督は「投票認証ショットを送ったネチズンの中から抽選で映画登場人物の名前として使う」という約束をツイッターに上げた。 作曲家キム・ヒョンソク氏は「投票率が80%を越えれば10曲(を新たに)作って(無料で歌を歌う)歌手と交渉して(市民に)音源を無料で配布する」とツイッターを通じて約束した。 これまでにイ・スンファン、姉さんちの理髪館、DON SPIKEなどが参加意思を明らかにした。
文化企画者コ・ヨンチョル(29)氏はフェイスブックに‘なぜ投票するのか(WHY YOU VOTE)’というアカウントを開設して‘投票する理由’に関する文化芸術界要人インタビューを動画にして上げている。 歌手オム・ジョンファ氏とイ・ヒョリ氏は13日ツイッターに‘セクシーな投票所ファッション対決’を予告する文をやりとりした。
チン・ミョンソン、オム・ジウォン記者 torani@hani.co.kr