原文入力:2009-04-10午後07:50:23
学校・事務室の石膏天井材 大部分が石綿含有
補修工事の時に毀損されれば ‘基準値10倍’のホコリ発生
キム・ジョンス記者
←石綿含有主要建築材料
ベビーパウダーと化粧品,医薬品などに石綿が入っている事実が相次いで明らかになり、天井・壁・仕切りなど生活空間のあちこちに石綿を含有する製品が結構あり‘石綿不安’が大きくなっている。石綿の輸入・製造・使用が今年から全面禁止されたが、すでに使われている石綿含有製品が寿命を終えるまでは石綿の危険は残っていることになるためだ。
一般人が日常生活で最もしばしば接触するのは建築物に含まれる石綿だ。外部に表われており、石綿に露出する可能性が高く国内石綿輸入量の80%以上を占めるほどに使用量も多い。また石綿は熱と摩擦に強い特性のために、各種ブレーキ,暖房設備や一部家電製品の部品として広く使われた。
10日労働環境健康研究所が2006年全国84事業場建物を任意に選び、石綿実態を調査した結果によれば90%にあたる76事業場建物の屋根材,天井材,壁材,断熱・保温材などに石綿が含まれている事実が確認された。教育科学技術部が2007年末、全国の幼稚園と小・中・高校100ヶ所を選に調査した結果でも、88ヶ所の学校建物に使われた天井材などから石綿が検出された。
事務室や教室などの室内で最もよく発見される石綿含有資材は表面に虫形の小さい溝がつけられている石膏セメント板天井材で、よく‘テックス’と呼ばれる。
環境部調査によれば、国内の代表的建築材料業者であるKCCが1989年から2003年12月まで、碧山(ピョクサン)が1985年から2005年3月まで生産した‘アミテックス’製品には石綿が約5%ほど含まれている。在庫減少期間を考慮すれば2005年までに建てられた建物や、室内を補修し天井にテックスを付けた事務室や教室で過ごす人々は頭に石綿を載せている可能性が高いわけだ。
石綿が危険なのはホコリとなって空気中に飛び回り、呼吸を通じて,肺の中に入ってくる時だ。したがって単に天井にテックスがついているという理由だけで恐れる必要はないと専門家たちは話す。
問題はこの資材が毀損される時だ。事務室などでは天井にエアコンを設置したり、電気・照明施設を変える作業などをする時にテックスに穴を開けたりするが、この時に発生する石綿ホコリが事務室で過ごす人々に威嚇になるということが石綿専門家の説明だ。
ペク・ナムォン ソウル大保健大学院名誉教授は「小さな事務室で天井に簡単な設備工事をした後、室内空気中の石綿濃度を測定してみれば環境部基準値の10倍を簡単に越える」として「こういう作業をする時は必ず周辺を遮断した後、石綿ホコリが出てこないように注意して作業し、作業後には真空掃除機などで徹底的に清掃しなければならない」と語った。
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/349179.html 訳J.S