原文入力:2009-04-08午後10:46:13
失敗しても交渉通じて資料確保の可能性狙ったようだ
“第5共和国・維新の時見た言論馴らし” 批判あふれる
パク・チャンソプ記者,パク・ヒョンチョル記者,イ・ムニョン記者
←<文化放送> ‘PD手帳’の狂牛病報道と関連して、8日午前ソウル,汝矣島の文化放送本社社屋を押収捜索しに来たソウル中央地検検事と捜査官ら(左側)が文化放送労組員たちに遮られ対峙している。 パク・ジョンシク記者anaki@hani.co.kr
8日検察の<文化放送>本社押収捜索企図に対して、言論界と言論学者たちは批判言論を圧迫して飼い慣らすという戦略が敷かれているとして強く憂慮した。
去る20年間、報道機関に対する押収捜索企図は1989年<ハンギョレ>,2003年<SBS>,2007年<東亜日報>等、計3回あった。この内、ハンギョレは編集局押収捜索にあい、SBSと東亜日報は記者の反発で失敗に終わった。文化放送社長を務めたチェ・ムンスン民主党議員は「過去の報道機関押収捜索はすべて事前に連絡するなど、政治的様相を帯びていたが、今回はそれこそ名前どおりの押収捜索」と話した。彼は「プログラム内容について原本テープを出せという押収捜索は世界言論史上でも探すぼが難しいだろう」と明らかにした。
キム・ヨンホ言論改革市民連帯代表は「検察の押収捜索企図は明白な言論弾圧であり、真実を言えば逮捕するという脅迫」と批判した。クォン・ヒョンナム全北大教授(言論情報学)は「過去第5共和国や維新の時にたくさん見た言論馴らし戦略」として「言論を圧迫し言論人を萎縮させるという政治的意図以外には解釈できない」と話した。
検察の押収捜索企図は撮影原本を確保することに1次目標があると見られる。結局、押収捜索に失敗しても裁判所が発行した令状を名分に掲げれば、少なくとも任意提出形式で捜査に必要な資料を手に入れることもできるという計算をしたのかもしれない。‘正当な法執行’を強調し、PD手帳製作陣を圧迫でき、同時にPD手帳製作陣との水面下交渉を通じて撮影原本の一部を提出させることもできるので検察としてはなかなか良い選択肢というものだ。実際に2007年7月‘チェ・テミン報告書’を報道した月刊<新東亜>の名誉毀損事件を捜査した検察は記者らのEメール アカウントを押収捜索しようとしたが、反発で失敗に終わったものの、結局は新東亜側と交渉を行い一部資料を任意提出形式で譲り受けた。
だが検察捜査に協力しないというPD手帳製作陣の態度は頑強だ。先月25日、検察に逮捕され解放されたイ・チュングン ディレクターは「言論が政府を監視してくれと国民から委任された義務を果たしたという理由で検察が処罰するということは、政府政策に逆らうなという意」として「逮捕・拘束されることがあっても‘政府批判=処罰’という誤った先例を残すことになる検察出席と原本提出に絶対応じることはできない」と明らかにした。
押収捜索と製作陣逮捕企図は令状時効の4月末まで1,2回更にあるものと予想される。パク・チャンソプ,パク・ヒョンチョル,イ・ムニョン記者cool@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/media/348764.html 訳J.S