原文入力:2009-04-09午前01:22:45
全教組に対する理念攻勢無力化
パク・チャンシク記者ホン・ヨンドク記者
←キム・サンゴン当選者1位地域(訳者注:赤色部分が第1位を占めた地域、赤色部分に囲まれた中心部はソウル市で京畿道には含まれない)
京畿道教育長選挙が保守と進歩の激しい勢力対決の末に、主婦・父母など ‘蟻軍団’ と全野党陣営勢力が結集した ‘反イ・ミョンバク(MB)連帯’ の勝利に帰結した。今回の選挙で進歩改革陣営は201ヶの市民社会団体で‘京畿教育希望連帯’を構成し、選挙を半月後に控えた先月23日、キム・サンゴン候補を‘反MB・汎道民候補’として選定するなど先ず飛び出した。続いて安山・安養・軍浦・安城・水原などで主婦と父母たちはもちろん教授,障害者,文化芸術家の支持宣言が15回も行われた。
また民主党と民主労働党,進歩新党など全野党陣営の政党人も個人の資格でありながらも比較的組織的に参加し、積極的に集票を試みた。昨年のソウル市教育長選挙の時、野党圏と全教組,市民団体などのチュ・ギョンボク候補陣営参加が到底一糸不乱とは言えなかったのとは異なり、今回の京畿道では全野党陣営と市民社会陣営の大規模凝集が水面下でなされた。キム・サンゴン候補側が序盤の劣勢を挽回し逆転を成し遂げたのには、こういう色々な勢力の組織的参加が功を奏した側面が大きい。
これに対し、キム・ジンチュン現教育長も先月30日ニューライト全国連合など102ヶ保守団体の支持を引き出したのに続き、韓国労総はもちろん道内127ヶ私立学校理事長らで作られた韓国私立小中高校法人協議会の支持で対抗した。ハンナラ党の側面支援も受けた。キム・ジンチュン現教育長側は選挙運動が進むほど戦況が不利になり、昨年のソウル市教育長選挙で威力を発揮した ‘全教組たたき’ を試みるなど状況逆転を試みたものの、ついに流れを戻すことができなかった。保守候補が乱立したという点もキム・ジンチュン候補の敗因の一つに挙げられる。
今回の選挙結果は教育政策的側面の他に、政治的意味合いも相当にあるものと見られる。イ・ミョンバク政府になって初めての広域単位選挙で親与・親イ・ミョンバク候補が敗北した上に、全野党陣営・市民社会陣営候補の単一化がその原動力として作用したためだ。さらに全野党陣営と市民社会陣営とは支持者投票誘導など組織稼動でも成功することによって、投票率が低い再・補欠選挙で保守候補不敗神話をなぎ倒した。
今回の選挙結果は差し迫った4・29国会議員・地方再・補欠選挙と10月再・補欠選挙,来年地方選挙にも影響を及ぼすものと見られる。間もなく4月29日に行われる蔚山,北区国会議員選挙,京畿道,始興市長選挙で野党圏や進歩側候補の単一化議論が力を得ると予想される。パク・チャンシク選任記者,水原/ホン・ヨンドク記者cspcsp@hani.co.kr
←初めて住民が直接選ぶ京畿道教育長選挙が行われた8日午前、京畿,高陽市,馬頭2洞,ペクシン中学校に用意された投票所で市民が投票している。 高揚/キム・ジョンス記者jongsoo@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/348851.html 訳J.S