本文に移動

1944年 パラオ島に連れて行かれた朝鮮人2人に1人は故郷を見れずに死亡

登録:2012-11-07 06:14 修正:2012-11-07 10:04
強制動員被害調査委 発表
労務者 334人中 151人 死亡

 日帝強制占領期間当時、軍人ではなく一般労務者として強制動員された韓人たちの死亡被害が深刻だったという調査結果が出た。 一般労務者として強制動員されて軍人に転換配置された情況も初めて明らかになった。 国務総理室所属‘対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者等支援委員会’(以下 委員会)は、1944年5月南洋庁(南洋群島を総括する日帝の行政機関)により南太平洋、パラオ島へ強制動員された韓人労務者334人の内 151人が現地で死亡し、死亡率が45.12%に達することが明らかになったと6日明らかにした。

 軍人ではなく一般労務者として連れて行かれた場合にも、半数程度が死亡したわけだ。 去る2010年2月、委員会は関連資料を分析して南洋群島に軍人として強制徴用された韓国人5800余人の中で60%が現地で死亡したと発表した経緯がある。 委員会は「太平洋戦争当時、激戦地で軍人ではない民間人身分の韓人死亡率が具体的に出てきたのは今回が初めて」と説明した。

 今回の調査は2008年日本防衛省図書館で発見された‘朝鮮人労務者関係綴’を土台にした。 同年、この文書を分析した論文を書いた委員会調査2課キム・ミョンファン チーム長は「当時一次で把握された死亡者は121人だったが、日本陸軍と海軍の名簿、被徴用死亡者連名簿などを対照分析した結果、30人の死亡者が追加確認された」と語った。

 強制動員された一般労務死亡者の名前が軍の名簿から発見されたことは、当時労務者として動員された韓人たちが日帝の必要に応じて軍人に転換配置されたことを立証するものだと委員会は説明した。 キム チーム長は「今回分析した日本陸軍・海軍の名簿には戦闘兵の名前だけが記されていたが、そこに亡くなった韓国人労務者が混じっていた」として「当時、南洋庁は(民間施設の)工事現場に投入する目的で労務者を動員したと宣伝していたが、実は軍事施設建設に投じたことはもちろん戦闘現場に軍人として追い立てた可能性も高い」と話した。

イ・ジョングク記者

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/559323.html 韓国語原文入力:2012/11/06 20:24
訳J.S(1021字)

関連記事