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海に変わった蟾津江(ソムジンガン)下流 ‘塩水被害’

原文入力:2009-04-08午前09:10:30
ダム建設で海水30Km逆流…南海 塩度 2/3水準
沖シジミ,ウナギ減り、黒鯛が獲れ…漁民たち調査要求

ジョン・デハ記者

←去る3日、全南,光陽市,多鴨面,蟾津大橋付近で、ある漁民がボートに乗っている。

淡水と海が混じる全南,光陽と河東付近の蟾津江下流で塩水による水産物被害が深刻なことが明らかになった。この地域の漁民たちは蟾津江に住岩ダムなどダムが相次いで建設され、川の水の流量が不足したことにより海水が逆流した結果だとし、水資源公社に被害調査を要求した。

<ハンギョレ>が去る3日、草堂大 チョ・ギアン(53・環境工学)教授とともに蟾津江の塩度を測定した結果、川の河口から上流側に30km余りの水域までの川の水が事実上、海水に変わったことが明らかになった。この日、蟾津江河口から25km程度はなれた蟾津大橋(全南,光陽,多鴨面~慶南,河東郡)付近の川の水の塩度は19.74‰(パーミル・1000分の1)と測定された。この数値は普通淡水と海とが出会う所の汽水区域の塩度が5~10‰ 程度であることに比べ2~4倍に達するもので、南海の平均塩度である30~35‰の3分の2に達する数値だ。また2000年に建設交通部が測定した4.0‰より5倍,1973年の0.60‰より30倍以上も高い数値だ。こういう高い塩度のために蟾津江河口から上流側に30km余り離れた地点である光陽市,多鴨面,梅実農園前まで塩辛い水になっていた。蟾津江河口から7km上流にある多鴨面,マンドク浦口まで下って行くと、塩度は31.53‰と測定され殆んど海水だった。チョ教授は「蟾津江下流は事実上、川ではない」として「蟾津江水路にダムが建設され、下流に降りて行く流量が減ったうえに、製鉄所を作るために光陽湾を埋め立てし海水の逆流が更に深刻になった」と話した。

蟾津江の塩度が高まり赤潮が発生し、漁民たちの被害も大きくなっている。シジミ・ウナギ・モクズ蟹・牡蠣など、この地域の代表的水産物が減り、海魚類の黒鯛が捕まるなど川の生態系が急速に変わっている。これに対して蟾津江近隣漁民と環境団体で組織された‘光陽湾圏漁業被害対策委員会’は7日、船2隻をトレーラに載せ大田,韓国水資源公社前で漁業被害調査を要求する糾弾集会を開いた。キム・ヨンヒョン対策委委員長は「韓国水資源公社と現場調査に合意できなければ、30日まで漁船返却集会を開く計画」として「塩水被害実態を調査した後、政府次元で蟾津江生態保存対策を策定しなければならない」と話した。

光陽/ジョン・デハ記者daeha@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/348620.html 訳J.S