"反対勢力の政治攻勢"
すべての論難を ケチ付け と規定
‘持分売却’疑惑には終始沈黙
"強奪ではなく献納"
キム・ジテ氏財産に寄付を加えて…
釜日奨学会 承継論難‘否定’
朴槿恵セヌリ党大統領候補は21日、正修奨学会関連記者会見の大部分を正修奨学会の正当性を強調し、自身とは無関係であることを主張することに費やした。 正修奨学会に対する問題提起は野党の政治攻勢だと一蹴した。 従来より前向きな立場が出てくるという予測を裏切る基調であった。 事実関係を違えて話した部分も少なくなかった。
朴候補は正修奨学会の運営過程に問題がないことを強調した。 彼女は「私も一時、正修奨学会の理事長職をひきうけたことがある」として「そのために正修奨学会こそが他のいかなる財団より清潔で模範的に運営されていることを自信をもって申し上げられる」と語った。続けて「去る10年間、民主党政権が問題点を暴き続け、最近はクァク・ノヒョン ソウル市教育長の在任当時にソウル市教育庁が監査まで行ったが全く問題を見つけられず、清潔に運営されてきた」として「もし不正があったとすれば、すでに監督機関で全てを動員して圧迫しただろう」と語った。‘正修奨学会論難=反対勢力の政治的ケチ付け’という既存認識をそのまま表わしたわけだ。 彼女は「正修奨学会が私の所有物であるとか、私のための政治活動を行っているという野党の主張は全く事実ではない」として、自身と関係ないことも再度強調した。
朴候補は正修奨学会が作られた過程にも瑕疵がないことを主張した。 朴候補は記者会見で「正修奨学会が故キム・ジテ氏の釜日奨学会を継承したものではなく、新たに作られたもの」と主張し、強奪論難自体をまるごと否定した。 彼女は「キム氏が献納した財産が含まれていることは事実だが、国内の篤志家と海外同胞の寄付と意志を加えて新たに作られた財団だった」として「キム・ジテ氏は4・19時から不正腐敗で指弾を受けた人であり、5・16時も腐敗容疑で7年の刑を求刑されもした」と攻撃した。 それと共に「キム・ジテ氏が処罰を免れるために先に財産献納の意向を明らかにし、釜山日報と文化放送の株式などを献納した」と話した。
彼女は最近火が点いた正修奨学会持分売却論難とそれを通じた釜山・慶南地域での選挙支援論難に関しては徹底的に口を閉ざした。 彼女は「内容を知らない。公益財団として公正、透明に結論が出されなければならない」とだけ話した。
朴候補のこの日の会見は、それ自体にも論理的矛盾を抱いている。 正修奨学会の献納過程にも運営にも問題がないのに、理事陣が自主的に答を出すことを要求しているためだ。 正修奨学会には何の問題もないのに大統領選挙を控えて野党が政治攻勢をかけているとし、ひとまず理事陣が自主的に解決法を提示しろということだ。 自ら何の関連もなく、透明に正修奨学会が運営されているとしながらも、手厳しい国民世論を意識して措置を要求する、‘アリバイ’(不在証明)作りに乗り出したわけだ。
朴候補は質疑応答でも 「裁判所でも強圧的に(釜日奨学会を強奪)したという事実は認め難いとし、(キム・ジテ氏家族の返還訴訟に関し)原告敗訴判決を下した」と事実と異なる返答を4回も繰り返し後でこれを正した。 先月の人民革命党再建委事件と関連して1974年維新時期の判決と2007年再審無罪判決について‘2種類の判決’があると言った発言を連想させるという指摘が出ている。
ソン・ヨンチョル記者 sychee@hani.co.kr