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　<文化放送>(MBC)が2011～2012年に正修奨学会に対する寄付金金額を大幅に増額し、正修奨学会はこのようにして確保した資金を朴正熙前大統領の業績を美化する事業などに支援していた事実が<ハンギョレ21>による取材の結果 確認された。 MBC労働組合と野党の退陣圧力を受けてきたキム・ジェチョルMBC社長が、正修奨学会に対する寄付金増額を通じて朴槿恵セヌリ党大統領候補に自身の地位と関連したロビーを試みたのではないかという疑惑が提起されている。

　<ハンギョレ21>がペ・ジェジョン民主統合党議員を通じて入手した正修奨学会決算資料と予算案、理事会会議録などを総合すれば、MBCは昨年に寄付金を前年の20億ウォンより1億5千万ウォン増えた21億5千万ウォンに増額したことが分かった。 MBCはまた去る5月2日に理事会を開き2012年正修奨学会寄付金を27億5千万ウォンから6億ウォン高く策定したことが分かった。 MBCはMBC持分30%を所有している正修奨学会に毎年配当金名目で3千万ウォンを支給するのとは別に、毎年寄付金名目で資金を支援してきており、2004から2010年までは毎年20億ウォンを支給してきた。

　正修奨学会は昨年増えた1億5千万ウォンの予算の中から1億ウォンを朴正熙前大統領の写真集発刊事業に支援したことが明らかになった。 昨年9月21日に開かれた正修奨学会理事会会議録で、チェ・フィリプ理事長は「来年は財団(正修奨学会)創立50周年を迎え、設立者である朴正熙大統領記念事業を構想していたところ出版社キパランで朴大統領の生涯を照明できる写真集を出版するという計画と共に支援を要請してきました。 1億5千万ウォンを要請していますが1億ウォン程度は可能でないだろうかと考えます」と話した。 この案件は特別な議論を経ずに直ちに通過した。

朴槿恵セヌリ党大統領候補. ニューシス

　正修奨学会の支援金で発刊される予定の写真集は<写真と共に読む大統領朴正熙>(仮題)で、正修奨学会支援金の半分にあたる5千万ウォンが支給された状態だ。 アン・ビョンフン キパラン代表は2007年大統領選挙当時、朴槿恵 キャンプ共同選挙対策委員長を務め、カン・チャンヒ国会議長、キム・ヨンファン、チェ・ビョンヨル、キム・ヨンガプ セヌリ党常任顧問、ヒョン・キョンデ前議員らと共に朴候補のメントグループである‘7人会’に属している。 キパラン関係者は「早ければ11月中に写真集を発刊できるよう準備している」と明らかにした。

　大統領選挙を目前に置いた状況で、MBCの正修奨学会に対する寄付金規模が異例の増加を見せ、このうちの一部が朴正熙前大統領記念事業に使われることに対する政治的論難が避けられないものと見られる。 正修奨学会は朴正熙 元大統領が1962年に故キム・ジテ氏の‘釜日奨学会’を強制的に奪って作ったもので、朴槿恵候補は1995～2005年に理事長を務め、現理事長のチェ・フィリプ氏は朴候補の公報秘書官出身だ。 ペ・ジェジョン議員は「公営放送であるMBCが、大統領選挙を目前にした時点に与党の大統領候補と密接な関連がある元大統領の業績を称賛する出版物刊行費を提供したことは非常に深刻な問題」と指摘した。 イ・ヨンマMBC労働組合広報局長は「李明博大統領の側近であるキム・ジェチョル社長は、朴槿恵候補側には人脈があまりないので、この間絶えず親朴にコネを作るために努力してきた」として「昨年増えた1億5千万ウォンと、今年増額された6億ウォンはそのための保険金の性格があると見える」と話した。

　これに対してイ・ジンスクMBC企画広報本部長は「2011年の場合、経営実績がとても良く営業利益も780億ウォンに達した」として「正修奨学会寄付金が20億ウォンで据え置かれてきた状況で、その金額があまりに少ないのではないかとの意見が反映されたと見て欲しい」と話した。 イ本部長は 「放送界の色々な行事などで両者(キム・ジェチョル社長とチェ・フィリプ理事長)が交流して会う過程で、関連した話があり共感が形成されたと理解している」と話した。

ソン・ホギュン<ハンギョレ21>記者 uknow＠hani.co.kr

※ <ハンギョレ21> 931号を通じてキム・ジェチョルMBC社長の朴槿恵候補に向けた涙ぐましい求愛の顛末、MBCの正修奨学会寄付金増額過程とその使用内訳など、より豊富な内容に出会うことができます。 <ハンギョレ21> 931号は10月6日午後から大型書店と街頭販売台などで購入できます。

原文入力:2012/10/07 17:17(2102字)

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/554582.html 訳J.S