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"盧武鉉 NLL発言 国政調査を" "大統領選挙狙い政治攻勢はするな"

登録:2012-10-11 10:09 修正:2012-10-11 10:13

原文入力:2012/10/10 20:05(1959字)

2007年南北首脳会談の時、盧武鉉前大統領の公式随行員だったイ・ジェジョン当時統一部長官(中)とキム・マンボク当時国家情報院長(左側)。パク・チョンチョン当時大統領府安保室長が10日午後チョン・ムノン セヌリ党議員の 「南北首脳会談 秘密録音収録を見た」という主張に対して記者会見をするため国会政論館に入っている。 イ・ジョンウ先任記者 woo@hani.co.kr

与野党‘盧武鉉-金正日対話録’攻防

イ・ハング "綱紀紊乱" …大攻勢 予告

パク・チウォン "秘密録音収録などない"

 大統領選挙政局に時ならぬ‘盧武鉉-金正日秘密対話録’論難が政治争点に浮上している。 盧武鉉前大統領が去る2007年10月の南北首脳会談で「今後西海(ソヘ)北方境界線(NLL)を主張しない」と話したというチョン・ムノン セヌリ党議員の主張と関連して、セヌリ党が「国政調査を実施しよう」として積極的攻勢に乗り出した。 反面、野党圏は 「事実無根であり大統領選挙を狙った政治攻勢」と一蹴した。

 イ・ハング セヌリ党院内代表は10日国会で記者懇談会を開き「国会外交通商統一委員会国政監査で公開された‘盧武鉉-金正日対話録’は、国家基本を紊乱する途方もない事件」とし、国会国政調査の実施、党内真相調査特別委構成、国会情報委 緊急招集などに乗り出すと明らかにした。 彼は今回の事件を‘対北韓ゲート’と規定し 「非公式録音収録の存在有無、盧前大統領の北方境界線無効化口約束疑惑、北核問題と関連した北韓の立場代弁問題、駐韓米軍撤収問題、大規模対北韓支援問題などに対する特別な調査が必要だ」として、安保関連全方位攻勢を展開する計画であることを明らかにした。

 これに先立ちチョン・ムノン議員は去る8日、統一部国政監査場で盧大統領と金国防委員長の2007年10月の首脳会談非公開対話録を見たとし「盧前大統領が当時、金委員長に‘北方境界線のために頭が痛い。 米国が陣取りをしようと自分勝手に引いた線であるから。 南側は今後北方境界線を主張しないことにし共同漁労活動をすれば北方境界線問題は自然に消える’と口頭約束した」と主張した。

 セヌリ党のこのような積極的攻勢は今回の論議を政治争点化し、大統領選挙を有利な局面に引っ張っていこうとする意図と解説される。 特に朴槿恵大統領候補の支持率に回復の兆しが見られないばかりか、党内でも内紛が起きて居る危機状況で、今回の事案を大統領選挙政局を変える好材料として活用する腹だと見られる。

 これに対してパク・チウォン民主統合党院内代表は「(盧前大統領と金国防委員長の)単独面談はなかったし、そのような録音収録は存在しない」として、国政調査要求を拒否した。 パク院内代表はこの日、あるテレビ放送に出演して「もし仮に存在するとしても1級秘密に該当する国家の重要な外交文書であるために不法」とし「(秘密対話録が)存在しないだけでなく、(存在するにしても)不法事実を話したことを持って国政調査を実施するというのは国民にむしろ安保的にマイナスとなる」と話した。

 2007年南北首脳会談公式随行団であるイ・ジェジョン前統一部長官、キム・マンボク前国家情報院長、パク・チョンチョン前大統領府安保室長らもこの日国会で別途に記者会見を行い「盧前大統領と金国防委員長の間には別途のいかなる単独会談も、秘密合意も、秘密録音収録もない」と反論した。 彼らは問題の単独会談が「2007年10月3日午後3時、百花園招待所で開かれた」というチョン議員の主張と関連して「その時刻には午後の首脳会談が進行されていた時間」とし「単独会談は一度もなく、午前・午後の2回の会談で西海(ソヘ)平和地域議論はあったが北方境界線は議論されたことがない」と話した。

 彼らはまた「南北首脳会談の1ヶ月後に開かれた南北国防長官会談で、キム・イルチョル当時北韓人民武力部長が‘盧大統領も北方境界線は問題のある線と言った’と話した」というキム・ジャンス当時国防長官の発言に対して「キム長官が会談でそのような話を聞いたなら、会談状況室に‘北韓がこのように言っているが事実か、どのように対応しなければならないか’と訓令を要請しなければならない。 ところがそんなことはなかったと大統領府で聞いた」と反論した。

パク・ビョンス先任記者、キム・ウォンチョル記者 suh@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/555205.html 訳J.S