本文に移動

"南に下ってきた北兵士が小哨のドアを叩いて"

原文入力:2012/10/10 20:53(826字)

軍‘CCTVで身柄確保’嘘…鉄条網境界に‘穴’

 去る2日、北韓兵士が亡命する過程で江原道(カンウォンド)高城郡(コソングン)22師団の鉄条網境界に穴があけられ、これを隠そうとする試みもあったことが軍の自主調査で確認された。

 軍は10日、合同参謀本部調査を通じて北韓兵士がわが軍が警戒勤務に立つ南側鉄柵の上を乗り越えて、わが軍の生活館にまで接近し亡命する意向を伝える時まで該当部隊では全く状況把握できなかったと明らかにした。 当初、防犯カメラを通じて北韓兵士を確認し身柄を確保したというのは嘘だったことがわかった。

 軍関係者は「合同参謀の戦備態勢検閲室で今までに確認した結果、亡命兵士が小哨(生活館)のドアを叩いたので兵士3人が出て行き身柄を確保した」と明らかにした。 当時、北韓兵士は非武装状態でありわが軍と向き合うとすぐに「北から来た。 亡命する」と話したと伝えられた。

 わが軍は北韓兵士が午後8時頃、北側鉄条網と電気鉄条網を通過した後、10時30分頃に高さ3~4mのわが方鉄柵の上を越えてくるのを確認できず、この兵士が灯火に沿って生活館建物に近づきドアを叩いた後に亡命者であることを確認したことが明らかになった。

 去る8日、チョン・スンジョ合同参謀議長は国会国防委国政監査で 「防犯カメラを通じて身柄を確保した」と答えた経緯がある。 今回の事件で軍の警戒態勢はもちろん、上部に虚偽報告する報告体系にも問題があることが明らかになった。

 先月9日にも西北諸島近隣の喬桐島(キョドンド)から脱北したと推定される北韓住民が民間人の申告で捕まり海兵隊の警戒に問題があるのではないかという指摘が提起された。

ハ・オヨン記者

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/555213.html 訳J.S