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外国人船員の43% "韓国人に殴られた"

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/554081.html

原文入力:2012/10/02 22:05(1037字)

人権委、漁業移住労働者 実態調査
暴言経験 94%…1週間連続労働 49%

 韓国船籍の遠洋漁船に乗る外国人船員10人の内 9人は韓国人から暴言や悪口を言われた経験があると調査された。 暴行にあった外国人船員も40%を越えることが明らかになった。

 国家人権委員会が漢陽(ハンヤン)大グローバル多文化センターに依頼し、2日に公開した‘漁業移住労働者人権状況実態調査報告書’を見れば、アンケート調査に応じた外国人船員169人の内 11人を除く158人(93.5%)が悪口や暴言を言われたと答えた。 暴行されたという回答者も42.6%に達した。

 外国人船員の労働条件も劣悪だった。 回答者の一日平均操業時間は13.9時間にもなり、回答者の49.4%は1週間に1日も休めなかったと答えた。 労働強度に比べて処遇は不満足なものだった。 回答者の平均賃金は月110万ウォン(訳注:8万円弱)に過ぎず、回答者の46.7%はそれさえも適時に受け取ることができないと答えた。

 韓国語ではなく母国語での勤労契約書を作成したと答えた比率は16.1%にとどまった。 また、外国人船員に対する管理責任を負っている水産協同組合は外国人船員とのコミュニケーションが可能な人材さえ配置していなかったことが明らかになった。

 外国人船員が韓国漁船で仕事をするために管理業者に支払う送り出し費用も規定から大きく外れていた。 水産協同組合はベトナム出身船員の場合、送り出し費用が2700ドル(300万ウォン余り)を越えないよう規定しているが、アンケート調査に現れた送り出し費用は1266万ウォンで4倍を越えていた。 インドネシアと中国出身船員も規定より1.5~3倍多い費用を支払っていたことが分かった。

 人権委関係者は「過度な送り出し費用のために金を借りて利子まで負担しながら入国したものの韓国での所得が期待に達せず外国人船員が自然に離脱欲求を持つようになっていると見られる」と話した。 人権委は来る4日、政策討論会を開き、船員法に内外国人の差別禁止および同等待遇原則を明示するなどの政策提言を行う計画だ。

チン・ミョンソン記者 torani@hani.co.kr

原文: 訳J.S