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「日本市民運動の代母」寺坂 「統営を模範としなさい」

原文入力:2012/09/25 19:54 修正:2012/09/25 23:45(958字)

←寺坂 カタヱ(91)

「持続可能都市総会」参加のため訪韓
北九州を環境首都に変化させる

公害都市だった北九州を「環境首都」に様変わりさせた日本市民運動の代母、寺坂 カタヱ(91・写真)は25日、「最近、日本の市民運動の後輩たちに『韓国の慶南の統営を真似しなさい』と言っている」と述べた。彼女は21~25日に慶南の統営市で開かれた第7回世界「持続可能な開発のための教育に関する地域拠点」(Regional Centres of Expertise on Education for Sustainable Developmen:RCE-ESD) 総会に参加するために韓国を訪問した。35か国53都市の関係者約500人が参加した総会で、彼女は最年長だ。

北九州ESD協議会代表である彼女は、市民の自発的努力を導き出し、1950~60年代に日本第一の公害都市だった北九州が今日、世界的環境都市に様変りする際の先頭に立った。当時、市の中央部には煤煙が覆い被さり、沿岸である洞海湾は死の海へと腐っていき、子供たちが倒れ始めた。結局、小学校が閉校される最悪の環境汚染の事態に直面すると、母親たちが先頭に立った。婦人会などで団結した女性たちは公害問題を学習した後、行政機関と企業に対策用意を促す住民運動を行った。この運動の中心に寺坂がいた。以後、北九州は厳格な公害防止条例と体系的な環境改善計画を作成して実践し、2004年10月に「日本の環境首都」宣言を行うに至った。

寺坂が統営に注目するようになったのは、2006年にさかのぼる。北九州ESD協議会が発足したものの、軌道に乗せることができなかった時、市民社会団体の議題設定と会議方式、地方自治体の財政サポートなどで統営が「燈台になった」と彼女は言った。

統営は、潮干狩り漁夫たちが幼い貝を捕らずに放すことで持続的生産が可能な漁業を掘り起こして行く事例などで、2005年、「持続可能な開発のための教育に関する地域拠点」に選定された。蔚州、仁川と共に101都市が選定されている。

統営/チェ・サンウォン記者 csw@hani.co.kr
写真 2012 世界RCE総会組織委員会提供

原文:https://www.hani.co.kr/arti/society/area/553322.html 訳 M.S