原文入力:2012/09/23 22:14(1557字)
←朴槿恵セヌリ党大統領候補が23日午後ソウル、汝矣島(ヨイド)の党事務所記者室で‘住宅の心配を減らす政策’を発表している。 シン・ソヨン記者 viator@hani.co.kr
オーダーメード型不動産政策 直接発表
‘持分売却制’住宅の一部持分をケムコに売って借金返済
‘レントプア対策’大家が担保貸出を受けて借家人が利子支払い
現実性に欠けるという指摘…無住宅者との公平性 論難起きるかも
朴槿恵セヌリ党大統領候補は23日ソウル、汝矣島(ヨイド)の党事務所で記者会見を行い、ハウスプアー(家は持ったが借金の元利金償還で苦労している人々)とレントプアー(急騰した住宅貸切保証金を用意で苦労している人々),賃貸住宅供給対策である‘住宅の心配がない世の中’総合対策を発表した。 朴候補が直接政策を発表したのは去る8月20日の候補確定以後初めてだ。
朴候補が出したハウスプアー対策の核心は住宅担保貸出で苦しむ大家が、保有住宅の一部持分を韓国資産管理公社(ケムコ)等の公共機関に売却し貸出金を返済する‘(住宅)持分売却制度’だ。 ケムコなど公共機関はこの持分を担保に資産流動化証券(ABS)を発行して金融機関などの投資家から資金を用意する。
また、レントプアー対策としては家主が借家人から住宅貸切保証金を受け取る代わりに、金融機関から住宅担保貸出を受けて、借家人はその貸出利子を代わりに出す‘大金のいらない貸切制度’を提示した。 制度活性化を誘導するために貸出を受ける家主には貸切保証金の利子相当額(4%)に対する課税を免除し、貸切保証金貸出利子納入に所得控除40%を適用する方案もあわせて出した。
また、朴候補は賃貸住宅政策として、鉄道敷地の上にアパートや寄宿舎などを建て40年間賃貸する‘幸福住宅プロジェクト’も出した。 列車はアパートのトンネルをすぎて、その上にアパートが乗る形態だ。 朴候補は来年下半期から示範的に5ヶの鉄道敷地に1万世帯を着工すると明らかにした。
朴候補が提示した住宅関連政策について専門家たちはモラルハザードを煽り現実性に欠けるだけでなく貸切保証金を安定させる根本的な対策ではないという点を指摘した。 持分売却制度と関連して朴候補は「政府の直接的な財政支援はない」と強調したが、ある民間経済研究所の研究員は「今回の対策はハウスプアーの(住宅)持分を公共機関であるケムコが、市価で買収するように設計されている」として「むちゃくちゃに貸出を増やした銀行と投資目的で家を買ったハウスプアーは全く損害を被らずに今後の住居価格下落にともなう損失を全て国民に押し付ける方式」と指摘した。 ハウスプアーや金融機関が抱え込まなければならない損失を国民の税金である財政で受け止める方式なので、10世帯の内4世帯を占める無住宅者との公平性論難も起こらざるを得ない。
また、レントプアー対策を巡っても現実性論難が起きるものと見られる。 また別の民間経済研究所研究員は「家主が自分名義で貸出を受けなければならず、借家人が(貸出)利子を返さなければ(家主が)信用不良者になるが、(どんな家主が)その危険を抱え込もうとするか」と疑問を提起した。
これと関連してアン・ジョンボム セヌリ党国民幸福推進委実務推進団長は「基本原則は市場機能に最大限任せ、国民の税金投入も最小化する」と話した。
チョ・ヘジョン、イ・ジェミョン記者 zesty@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/552986.html 訳J.S