原文入力:2012/09/18 20:01(1688字)
‘ニューヨークタイムズ’購読者50万人 確保
新聞協会 会員会社の80%が導入
韓国は‘慶南(キョンナム)道民日報’などで試み
‘ニュースは無料’認識の克服がカギ
疑問符がつきまとっていた米国新聞のデジタル コンテンツ有料化が<ニューヨーク タイムズ>の善戦に力づけられ、はずみをつけ始めた。 紙新聞読者の減少と広告の縮小で存廃の岐路に立った新聞業界に一筋の光が差し始めた。
最近、米国のデジタル コンテンツ有料化は過去に2度‘実験’に失敗したニューヨーク タイムズが牽引している。 この新聞は1997年と2005年に有料化を試みたが特別な成果を得られないままオンライン訪問者数が減るだけの結果になり再び無料化に変えた経緯がある。 以後2010年に英国で‘メディア皇帝’ルパート・マードックが<ザ タイムズ>の有料化を宣言したし、翌年3月にはニューヨーク タイムズが3回目の試みに出た。 これまでは2大高級経済紙と呼ばれる米国<ウォールストリート ジャーナル>と英国<ファイナンシャル タイムズ>がデジタル コンテンツ有料化で成功的だったが、一般読者を主読者層とする総合紙の有料化は遅々として進まなかった。
ニューヨーク タイムズは3回目の試みでは世界的に有料オンライン購読者50万人余りを確保して、年間2億ドル(2236億ウォン)程度の追加収益を上げている。 ニューヨーク タイムズのデジタル コンテンツはスマートフォンとタブレットPCアプリケーションを基盤とした結合商品が4週間で15ドル、20ドル、35ドルと多様な料金制で構成された。 1ヶ月に記事を10件までは無料で見ることができ、それ以上は有料になる方式だ。 ニューヨーク タイムズは先月、英国<BBC>放送社長出身であるマーク・トムソン(55)を最高経営者に選任し、デジタル化にさらに拍車を加えている。 この新聞はトムソンがBBCでデジタル化をリードしたとし「デジタルとグローバル市場開拓」のために彼を迎え入れたと明らかにした。
ニューヨーク タイムズの成功に力づけられてオンラインニュースの有料化は他の米国媒体にも広がっている。 この新聞の姉妹紙<ボストン グローブ>が昨年10月に有料化を始めたのに続き、<ロサンゼルス タイムズ>も今年3月に加勢した。 米国新聞協会が先月会員会社156社を対象に実施した調査で、87%がデジタル コンテンツ有料化を試行していることが明らかになった。 <USAトゥデイ>等を発行するメディア グループ ガネット社も年末までに80ヶ余りの新聞のオンライン有料化を計画していることが分かった。
韓国の事情はどうだろうか? ポータルに安値で渡された記事があちこちに拡散し商品価値を認められずにいて、有料化の展望はそれほど明るくない。 イ・ジョンヒョク慶煕(キョンヒ)大言論情報学科教授は「韓国では‘ニュースは無料’という認識が広まっているだけでなく、<連合ニュース>やインターネットメディアなどの代替材が多く、ニュース コンテンツの有料化はあまり楽観的でない」と語った。 それでも‘ハンギョレ街頭販売台’をはじめとして各新聞ごとにモバイル コンテンツ有料化の試みが活発化している。
昨年9月、個別新聞次元では初めてデジタル コンテンツ有料化を導入した地域日刊紙<慶南道民日報>は一日の生産記事110件余りの内、7~10件を選んで有料化を始めた。 1件500ウォン、月購読 1万ウォン、1年購読 9万ウォンと決めた。 キム・ジュワン慶南道民日報編集局長は「特ダネや差別化された記事を発掘するために記者たちが自らこまめに歩き回っていて、地域世論主導層の購読を先導したことに意味がある」と自評した。
ムン・ヒョンスク先任記者 hyunsm@hani.co.kr
原文: 訳J.S