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龍山が捨てた人々…性売買女性 ‘撤去崖っぷち’

原文入力:2009-04-02午前09:44:04
坪当たり1億から2億…建物主だけ再開発 ‘金祭り’
“向い側で人が死んだが私たちも同じようなもの”

ソン・ギョンファ記者

←龍山撤去民惨事があった南一堂ビルと通り一つを隔てる龍山駅前性売買集結地のある建物に1日午後、撤去を知らせる表示がされている。キム・ミョンジン記者littleprince@hani.co.kr

先月28日午前、ソウル,龍山駅前の性売買集結地(漢江路2街391番地一帯)。
人通りの殆どない時間なのに路地の両側に位置した業者40ヶ所余りの内、10ヶ所余りがドアをあけた。性売買女性たちはショーウィンドーの後方に座り客を待っていた。‘龍山再開発惨事’後にろうそく集会が開かれ、夕方のお客が大幅に減り、週末午前にもお客を求めて出てくる性売買女性たちが増えた。

こちら龍山駅‘前面2区域’は、去る1月警察鎮圧過程で6人が亡くなった龍山惨事現場から大きな道路一つだけ渡れば良い程近い。

こちらに張り詰めた緊張感が漂っている。再開発のために来る10月に撤去がなされるためだ。再開発を好材料にして2年間に地価が大きく上がり、坪当たり1億ウォンだったものが今は2億ウォンになり、建物主らには‘大当たり’となったが、性売買女性たちには再開発がもう一つの‘災難’だ。こちらで数年間仕事をしてきたというファン・某(31)氏は「道の向かい側の望楼で5人が死んだというけど、ここがそのまま取り壊されればここの女性たちはもっと抵抗するだろうし、あっちと同じようなものだ」と話した。

このような事情はソウル,清涼里など他の性売買集結地でも同じだ。再開発によって撤去を控えているものの、そこで仕事をした性売買女性に対する対策は全くない。建物主らは坪当たり数千万ウォンずつ開発利益を手にして売春業者の事業主といった借家人資格で対策委員会を設け補償を受けようと努めているが、性売買女性たちはただ路上に追い出される立場だ。

ここが取り壊されると言っても性売買を止めることができる女性は多くない。ここで8年間営業してきたという事業主キム・某氏は「すぐに大きな変化はないが、すでに‘店を空けろ’と督促する建物主もいる」として「アガシたちはここを離れても、マッサージ店,オフィステルのような怪しげな業者や京畿郊外周辺地域の性売買集結地しか行く所がない」と話した。別のある事業主も「家族たちの生計の責任を負うアガシたちが多く、働き口を失えば他の(性売買)業者に行かなければならない」として「一部のアガシたちはすでに外国に行く準備を始めた」と話した。

この日龍山のある喫茶店では、龍山地域の性売買女性たちを助けている宗教団体である‘マグダレナの家’主催で一日喫茶が開かれた。撤去以後、行く所のない性売買女性たちを助ける財源を用意するための席だった。マグダレナの家は運営費用を集め、撤去後に惣菜店のような他の仕事場を用意するなど女性たちのリハビリを支援する予定だ。イ・オクチョン,マグダレナの家代表は「性売買集結地再開発による差益の一部は、女性たちの自活のために使われなければならないという議論があったが、未だ具体的に進んでいない」として「撤去後、女性たちの自活対策をたてなければならない」と強調した。

ソン・ギョンファ記者freehwa@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/347588.html 訳J.S