原文入力:2009-03-31午後07:32:06
禁止された殴打・眠らせないこと…相談教師は全く不在
定員超過に施設も劣悪…再犯率‘成人の2倍’
パク・スジン ディレクター
←先月2日、チョンシム女子情報産業学校で開かれたダイエット プログラム発隊式。 学校側は収監された子供たちが社会にいる時に比べ運動量が少なくストレスが多く太る傾向があるとし、今年からこういうプログラムを施行すると明らかにした。 チョンシム女子情報産業学校提供
先月29日京畿道,安養市,石水1洞のチョンシム女子情報産業学校(チョンシム産業学校).安養少年院の別名のここで会ったキム・ギョンジン(16・仮名)嬢は足の爪2つに真っ黒にアザができていた。2週間前、日課が終わった後、宿舎で友人らと多少やった‘気絶遊び’をして閉回路テレビに撮られ、一緒に遊んだ他の子供たちと共にひざまづいたまま両足裏を二十回ずつ打たれた。
法律上、少年院では体罰行為が禁止されており、代わりに訓戒や院内奉仕活動,室内謹慎(20日以内)等の懲戒のみが可能だ。だが現実には体罰がそれほど珍しくない。昨年10月こちらを出所したチョン・某(20・1年収容)氏は「友人と喧嘩したという理由で図書室に引きずられて行き、手で顔を打たれ足で蹴られた」として「友人と少しだけ争っても一日中閉じ込められたり、廊下で壁に向かって夜12時までひざまづかされ寝かさない」と話した。
先月27日を基準として、120人定員のチョンシム産業学校で生活している‘少年犯’は計205人だ。それでもシャワー室はたった一つだけなので、5組に分かれて洗わなければならない。時間制限もあり、冬は15~20分以内に体を洗い洗濯まで終えなければならない。その上に、三回目の組からは暖かい水がなくなり冷たい水で洗う。チェ・ヒジョン(18・仮名)嬢は「今年3月には朝気温が零下に下がった日も多かったけれど、暖かい水がなくなり冷たい水で洗った」として「熱い夏にはくっ付きあって寝なければならないので地獄のようだ」と話した。
事情がこうだから心理治癒プログラムのような更正・教化手段は期待しにくい。 安養少年院の場合、心理治療を担当する相談教師が最初からいない。ソウル地域のある少年院で10年以上にわたり宗教指導委員として活動しているO氏は「少年院の子供たちは大部分が見守ってくれる保護者がいなく、愛と関心,相談が絶対に必要だ」として「それでも相談教師が常駐し子供たちを見守れる少年院はなく、一回きりの文化体験行事など展示行政が大部分」と指摘した。
全国にはチョンシム産業学校をはじめとして、計9ヶ所の少年院に1430人(先月27日現在)の少年犯たちが収容されている。少年院の長年の慣行である体罰と立ち遅れた受け入れ環境は、少年院出所後の再犯につながる。2007年の少年犯再犯率は9.1%で、成人再犯率(4.6%)の二倍に近い。
ペ・インホ崇実大教授(更正福祉)は「行き過ぎた体罰は子供たちの怒りと反抗心を育てるだけ」として「体罰より更正・教化プログラムを働かせ子供たちに相談・治療する相談教師をさらに多く雇用することが重要だ」と話した。
一方、チョンシム産業学校の生活指導担当教師は「キムさんなどに体罰をしなかったか」という記者の問いに「原則的に体罰はせず賞罰点,社会奉仕などで子供たちを規律している」として「子供たちの一人一人が体罰を受けたかはいちいち把握することはできない」と話した。
安養/パク・スジン記者jin21@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/347252.html 訳J.S