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チョン・ジュンギル‘疑問の交通事故’以後 行方不明…

原文入力:2012/09/12 16:16(2541字)

←チョン・ジュンギル前セヌリ党公報委員のものと推定される車両が11日午後ソウル、瑞草区(ソチョグ)、盤浦洞(パンポドン)の瑞草警察署の向い側のヌエタリ(橋)下の街灯に突っ込み横倒しになっている。 瑞草警察署関係者は「警察が撮った写真と似ている」と確認した。 市民提供

中央大病院関係者 "どの病院に行ったのか分からない"
警察が交通事故調査のために電話をかけても電話を受けず

 チョン・ジュンギル前セヌリ党公報委員が交通事故を起こし病院に入院した以後、行方不明になった。 警察が交通事故調査のため電話をかけても電話を受けないことが分かった。 警察周辺ではチョン前公報委員が‘潜伏’したのでないかという言葉まで出ている。

 交通事故を調査するソウル、瑞草(ソチョ)警察署交通調査係長は12日 「朝チョン前公報委員にどこにいるかと携帯メールを送ったが、午後2時まで待っても答がなかった」として「我々もチョン前公報委員がどの病院に行ったのか把握できずにいる」と話した。 チョン前公報委員が当初入院した中央大病院関係者は 「チョン前公報委員が退院した後、病院車両を利用せずに出て行った」として「チョン前公報委員が他の病院に行ったのか、家に帰ったのかも分からない」と話した。

 チョン前公報委員が暮らしている広津区(クァンジング)のアパートも人の気配がない状態だ。 この日午後、家に立ち寄り玄関のチャイムを押したが誰も出てこなかった。 隣人たちはその家に誰が住んでいるのか知らないと話した。

 チョン前公報委員のこのような潜伏についてインターネットでは意見が入り乱れている。 ネチズンはチョン前公報委員がアン・チョルス ソウル大融合科学技術大学院長を脅迫したというタクシー運転手の証言に反論できない事情があるのではないかとの推測を出したりもしている。 一部ではチョン前公報委員の交通事故の時間と場所に疑問を提起したりもしている。

 チョン前公報委員の交通事故に疑問を提起する人々は交通事故が生放送出演の1時間前に発生したという点に注目する。 チョン前公報委員は去る11日午後3時55分頃、ソウル、瑞草区、盤浦洞の瑞草警察署の向い側にあるヌエタリ(橋)下の街灯に自身が運転したトラジェ車両でぶつかる事故を起こした。 チョン前公報委員はこの日4時50分頃<チャンネルA>生放送プログラムに出演する予定だった。 ネチズンたちは普通生放送に出演する人は少なくとも1時間前にはスタジオに行っているのが常識ではないかとしてチョン前公報委員が当初から放送に出演する意向がなかったのではないかと疑問を提起している。

 チョン前公報委員が交通事故を起こした地点が普段は車が詰まったり危険なところではないという指摘もある。 事故が起きたところは10車線道路の聖母病院方向の1車線で、下り坂が始まる地点だ。 瑞草警察署交通調査係のある刑事は「そこで事故が起きた事例を見た記憶がない」として「チョン前公報委員が話さなかった何らかの理由がなければ交通事故を納得しにくい」と話した。

←チョン・ジュンギル セヌリ党大統領候補大統領選挙企画団公報委員が6日午後国会でアン・チョルス ソウル大教授側の‘わいろと女性問題暴露脅迫’会見に対する反論記者会見をした後、乗用車に乗り込んでいる。 カン・チャングァン記者 chang@hani.co.kr

 ツイッターではタクシーのブラックボックス復元、チョン前公報委員の自宅周辺CCTV確認などタクシー運転手とチョン前公報委員の真実ゲームを切り分ける物証を公開しろとの主張が乱舞している。 チョン前公報委員が自身の携帯電話通信記録を公開すればタクシー運転手の話を覆し潔白を立証できるのではないかとの意見もある。 通信記録を公開すれば、クム・デソプ弁護士と通話した当時の基地局位置が明らかになるので、タクシー運転手の証言どおり「建大入口(コンデイプク)付近、紫陽洞(チャヤンドン)から広津(クァンジン)警察署の手前まで移動」したか否かが明確に明らかになるということだ。

 一方、チョン前公報委員がアン・チョルス ソウル大融合科学技術大学院長の不出馬を脅迫する通話内容を聞いた(<ハンギョレ> 9月11日付)と主張したタクシー運転手は12日朝ラジオ プログラムに出演してセヌリ党に電話をかけて当時直接車を運転したというチョン前公報委員の話に抗議したと話した。

 このタクシー運転手はラジオ‘ソン・ソクヒ視線集中’に出演し「セヌリ党に対して、なぜこのように嘘をついているのか、そのような形で抗議電話を一度した」として「連絡先を教え、これは明らかに内容が間違っている、私が(チョン前公報委員を)乗せた運転手だが、それは嘘だ、このような形で簡単に電話した」と話した。 彼は自身の抗議に対し「セヌリ党の返事はなかった」と付け加えた。

 彼はまた、ラジオ‘キム・ヒョンジョン ニュースショー’に出演してチョン前公報委員の通話内容を言論に情報提供したのは真実を明らかにするためのものだと話した。 彼は「朝仕事をしながらニュースか何かを聴いた。 聴いてみて‘それは違う’と思った。 例えばチョン・ジュンギル氏が本人が運転したということを聞いたし、インターネット検索をしてみても本人が運転したとあった。 それで情報提供をした」と話した。 彼はひょっとして今回の大統領選挙で支持する特定候補がいるかとの質問に「ない」と答えて、「私が誰を支持するしないの問題ではない。 どうであれ公人たる人が私の車に明確に乗っていたのに、そうでないと言うので、それを明らかにしたかっただけ」と話した。 彼は今まで真実だけを話したのかと再度尋ねると、すぐに「そうだ。一寸の偽りもない」と話した。

ユ・ガンムン記者 moon@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/551344.html 訳J.S