原文入力:2012/09/11 20:49(1690字)
←朴槿恵セヌリ党大統領候補
"その組織にいた方たちが証言" …再審正当性 繰り返し 否認
人民革命党 実体あったと明らかにしたパク・ポムジン "私が話したのは1次事件"
司法殺人である2次事件とは別…アン・ビョンジクも "再審判決は当然"
朴槿恵セヌリ党大統領候補が歴史的事実を糊塗し‘人民革命党事件’に無罪を判決した裁判所による再審の正当性を繰り返し否認した。
朴槿恵候補は11日、国会本会議場に入って人民革命党事件に対する評価を尋ねる記者たちに、「同じ最高裁で相反する判決もあったが、また一方ではその組織に身を置いた方が最近も色々な証言をしておられるので、そんなことまでみな勘案して歴史の判断に任せなければならないのではないだろうか」と話した。 朴候補の発言はパク・ポムジン前議員とアン・ビョンジク ソウル大名誉教授の1次人民革命党事件関連証言を指し示すものと見られる。 チョ・ユンソン セヌリ党スポークスマンは前日「朴候補発言の趣旨は裁判所でも相反した判決があったし、先日パク・ポムジン前議員とアン・ビョンジク教授が‘その中で活動していたが捏造ではない’という良心宣言をするなど、従来判決に回帰されるような陳述が出てきたこと等に照らして政争の対象とするよりは歴史の判断に任せようと言ったまで」と話した。
パク・ポムジン前議員は2010年学術集<朴正熙時代を回顧する>で "人民革命党事件は捏造でない" と明らかにしたことがある。 アン・ビョンジク教授は翌年<民主化運動と民主主義-左翼運動を中心に>という本で人民革命党は自然発生的な共産革命組織だったと書いた。
しかしパク・ポムジン前議員とアン・ビョンジク教授が言及した事件は、1964年の‘1次人民革命党事件’であり、1974年‘2次人民革命党事件’(人民革命党再建委事件)とは異なる別の事件だ。 朴候補が‘司法殺人’と呼ばれた2次人民革命党事件とは全く関係がないパク・ポムジン前議員らの発言を根拠に2007年ソウル中央地裁が下した再審無罪判決の正当性を再度否認したわけだ。
パク・ポムジン前議員もこの日<ハンギョレ>との通話で「私が話したことは60年代の事件(1次)」とし「1974年人民革命党再建委事件は私が全く知らない事件で、私が言及することがない」と話した。 アン・ビョンジク教授も 「人民革命党再建委事件は実体に比べて苛酷な処罰であったため、民主化時代に再審がなされて異なる判決が下されてくるのは自然なこと」と話した。
これと関連して、朴候補が歴史的事実を糊塗して最高裁が‘政権の侍女’の役割をした維新時期の裁判に正当性を付与しようとしているという批判が出ている。 人民革命党事件に対する再審を請求した‘真実・和解のための過去事整理委員会’の委員長を務めたアン・ビョンウク カトリック大教授は 「事実関係の中で裁判所の再審判決や過去事委員会の調査結果など参考にしなければならない部分は徹底して無視し、それ自体としては公信力がなく信頼できない、聞いた話に重きを置くのが朴槿恵候補特有の話法であるようだ」として「自分に友好的な集団の中では‘うまくやる’のかも知らないが、相手を説得して信じさせる方式ではない」と指摘した。
朴槿恵候補はこの日午後、農村指導者行事が終わった後に記者たちと会って「もちろん最高裁判決は尊重する。 また、法的にそうなったことは私も認める」と話した。 朴候補はその一方で‘人民革命党関連者の証言が具体的にどんなことを話したのか’という問いに、「そのような色々な話があるので、そういうものを全て総合する時に歴史的に判断する部分ではないか、そのように考えている」と話した。
キム・ウェヒョン記者 oscar@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/551265.html 訳J.S