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アン・ウォング "‘道谷洞(トゴクトン)土地はMBのもの’文書 私以外に3人が見た"

原文入力:2012/09/03 08:56(1589字)

←アン・ウォング(52)前ソウル地方国税庁税源管理局長

アン・ウォング、ハンギョレに録音記録など公開
2007年 ポスコ建設の文書に‘実所有主 李明博’手書き
大邱(テグ)庁調査局長・課長・チーム長とともに議論後、ポスコに返還

 李明博政府になって辞退圧力を受け解任されたアン・ウォング(52・写真)前ソウル地方国税庁税源管理局長が 「(李大統領の借名所有疑惑が起きた)ソウル、道谷洞土地関連書類を直接見たし、その書類に‘実所有主:李明博’と記されていた」と明らかにした。 泰光(テグァン)実業の税務調査についても「盧武鉉前大統領を狙った国税庁次元の企画税務調査であった」と語った。

 アン前局長は2日<ハンギョレ>とのインタビューで「大邱(テグ)地方国税庁長であった2007年8月、ポスコ建設定期税務調査中に(大邱地方国税庁)調査局長・調査課長・調査チーム長が一緒に悲壮な顔で庁長室に入ってきて‘道谷洞土地の実所有主は李明博’と書かれたポスコ建設の内部書類を見せ、それを私が確認した」と明らかにした。 ‘道谷洞土地疑惑’と関連してアン前局長が直接その内容を言論に明らかにしたのは今回が初めてだ。

 アン前局長はこの文書に対して「黄色い表紙に伝票などが鉄芯で括られた書類綴で、一番最初のページ上段に道谷洞土地3筆の番地が記載されており、同じ帳簿の中ほどに‘実所有主:李明博’という手書き文字が大きく記されていた。 しかし当時としては政治的うずにまきこまれてはならないと考え‘税務調査の本質とは関係ないのでポスコ建設側に送りかえせ’と指示した」と話した。 アン前局長は「道谷洞土地の実所有主が誰なのかを明らかにした文書を私を含めて(担当局長など)少なくとも4人が一緒に見たことは明らかだ」とし、これを立証する当時の国税庁職員との録音記録も<ハンギョレ>に公開した。

 2007年7月ハンナラ党大統領選候補競選過程で‘李明博候補が江南(カンナム)、道谷洞の土地を借名で買い入れた後、ポスコ側に圧力を加えて売り払い、莫大な相場差益を残した’という疑惑がふくらんだが、李大統領は一貫して「自分とは関係ない土地」とし借名保有の事実を否認してきた。 李大統領の実所有論難が起きた投資顧問会社BBKも道谷洞土地を売却した資金で作られたという疑惑が提起された経緯がある。

 アン・ウォング前局長はまた、泰光(テグァン)実業税務調査について「2008年7月当時ハン・サンリュル国税庁長が私を呼んで‘パク・ヨンチャ会長が盧武鉉大統領の資金源だ。 そちら側を叩くには泰光(テグァン)実業のベトナム工場口座を調べなければならないが、パク会長がベトナムで国賓待遇を受けているため難しい。 アン局長はベトナム国税庁の人々と懇意にしているので協力してほしい’と話した」と明らかにした。 当時アン前局長は大邱地方国税庁長を務めていたが降格人事に遭ってソウル地方国税庁税源管理局長として勤務中だった。

 アン前局長は「ハン庁長は(訳注:大統領を意味するように)親指を立てて ‘私が大統領と一週間に1,2回は単独面談している。 今回仕事をうまくやり遂げれば大統領に調査結果を報告して、あなたの名誉を回復させる’とも話した」と付け加えた。 実際、国税庁は以後パク・ヨンチャ会長を脱税容疑で告発し、検察が盧前大統領およびその家族に向けて捜査を拡大していた2009年5月23日盧前大統領は自ら命を絶った。

パク・ヒョンチョル記者 fkcool@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/549859.html 訳J.S