ク社長の業務妨害禁止 仮処分申請裁判所受け入れ
放通委 再承認の審査保留…会社 “正常化” 圧迫
労組 “退陣運動を継続”決議…対面闘争指針
イ・ムニョン記者
←<YTN>労組員が10日午前7時頃ソウル,南大門路YTN本社後門の前で出勤するク・ボンホン社長に‘社長退陣’スローガンを叫んでいる。 ク社長は裁判所の業務妨害禁止決定により9日から正常出勤している。 キム・ジョンス記者 jongsoo@hani.co.kr
相変わらずだった。15日<YTN>(YTN)労組組合員らは相変らず“ク・ボンホン退陣”を叫び、社長室の前まで追い上がりク・ボンホン社長の辞任を要求した。毎日のように冷めたのりまきで朝食を間に合わせながらも、社屋後門前集会には数十人が顔を揃えた。以前と全く同様に彼らは150日目を越えてク社長出勤阻止闘争で一日を始めていた。
実際、労組は最近‘相変わらずとは言えない’状況に直面している。 二つの変化があった。ク社長が提起した業務妨害禁止仮処分申請を8日裁判所が一部受け入れたこと、11日には放送通信委員会がYTNの再承認審査を保留したことだ。仮処分決定でク社長の社長室出入りを阻むことができなくなった。17階の社長室前と15階労組事務室の前に張り出された裁判所告示文は裁判所の決定内容を24時間想起させている。
再承認審査保留の圧迫強度はさらに強かった。ク社長は当日声明を出し「審査委員らは(労組)要人の命令不服従で組織規律が確立していない状況から会社が先に正常化することを注文した」として労組を狙い、保守言論団体メディア発展国民連合も15日「来年3月までにYTNが正常化しなければ放通委は再許可を拒否しなければならない」という刺激的な声明を発表した。12日夜、長時間続いた組合員非常総会では激論が繰り広げられた。「再承認取り消しという刃先がYTNをねらっている。本当に門を閉めることもありうる」という発言が溢れでて「労組が闘争方式を変えなければならない」という主張も提起された。
しかし労組は大きく動揺することなく出勤阻止闘争を継続している。仮処分決定で労組の闘争の立場が狭くなったなどという見解に対して、ある組合員は「裁判所決定がこの間犠牲に耐えて進めてきた労組闘争方式の負担感と疲労度を減らした側面がある」として、むしろ柔軟な態度を見せた。12日の総会の最終結論も参席者の80%程度の同意を集めた‘ク・ボンホン反対闘争固守’だった。
現時点では二つの変化も組合員らを揺るがせずにいる。組合員たちは‘政治的圧迫に屈服してはいけない’として決意を新たにしているところだ。ある組合員は「YTN事態の本質が変わらない限り労組闘争も変わらない」と断言した。「癌が問題ならば癌組織を摘出してこそ病気が治るように、ク社長から発生した問題はク社長辞退でのみ解決されうる」という説明だ。
状況が変化する中で労組闘争も‘シーズン2’に入り込んだ。ノ・チョンミョン委員長は「‘シーズン2’の核心は‘対面闘争だ」と明らかにした。彼は「‘ク・ボンホン氏に社内で会うたびに挨拶も握手もせず顔を向け合う度に辞任を要求する’という‘応対指針’がおりている」として「ク氏が社長室には入ったものの会社内から自由に歩き回れないだろう」と語った。
放通委の再承認審査保留が政府の‘ダメ詰まり’を招きうるという分析も出ている。来年2月24日という‘決まった期間’までに労組が闘争方向を変化させない場合、YTN再承認の取り消しという‘失敗が明らかな賭博’が負担になり政府では持ち出すカードがなくなるという話だ。
ある解雇組合員は「飛ぶ鳥を落とし株主総会,民営化論議,株式売却,仮処分決定と再承認保留など戦いの峠ごとに私たちは知恵と意思を集めてうまくよく乗り越えてきた。今回の峠も同じだ」と話した。
全国言論労組が17日開かれる‘YTN後援の夜’のために募金活動をした後援金中、一般国民が加えてくれた金額が1千万ウォンを越えた。12日の総会である記者は力を込めて強調した。
「国民は公正放送をしようという私たちの意志を見てYTNを支持してくれた。私たちが闘争をあきらめれば公正放送を放棄することになる。YTNがまさに死ぬところだ。労組闘争で‘YTNは素敵な報道機関’というイメージが大きくなった。素敵な報道機関になろう。この良いことをなぜしないのか。あきらめない限り必ず勝つ。」
イ・ムニョン記者 moon0@hani.co.kr
原文入力:2008-12-17午後02:10:03
原文: 訳J.S